PHEV車のEV走行距離がアップ
メルセデス・ベンツのコンパクトモデルAクラスとBクラスに一部改良が行われた。
Aクラスはセダンおよびハッチバックともに、そのフォルムをより力強いものとした。ふたつのバルジとシャークノーズと称されるシャープなラジエターグリルと組み合わされた前傾のボンネットの採用がそれだ。リアディフューザーとリアランプの意匠変更もしかりだ。
足元には19インチのアルミホイールが履かされる。それも、マルチスポークにリムをハイグロス仕上げとしたスポーティなルックスを持つ。
そのフォルムに呼応するように、インテリアもリデザインされている。コックピットに配された7インチと10.25インチのデュアルディスプレイがその代表格。ステアリングは、ナッパレザー仕様が標準とされた。
PHEVやAMGも改良。実用性や質感を向上させている
パワートレーンに関しては、7速もしくは8速DCTが標準となり、ガソリンエンジン車はすべて、発進時のパワーが10kw増の48Vの改良型マイルドハイブリッドとなった。
そんな中、大きな変化をみせたのがPHEV(プラグインハイブリッド)車だ。高圧バッテリーの改良により、EV走行距離がハッチバックで70-80km、セダンで72-80kmへと従来車を超えるものとなった。
Aクラスに加え、ハイパフォーマンスモデルのAMG Aクラスの改良も行われている。まずエクステリアだが、ヘッドランプとラジエターグリル、フロントエプロンのデザインが変更された。ただし、A45でおなじみのパワーバルジはそのままだ。
リアは、スポイラーをはじめリアヘッドランプとエギゾーストパイプの形状が変更となった。足元のホイールのデザインも同様にイメージを一新している。細かな部分としては、AMGエンブレムに月桂冠があしらわれたことも忘れてはならない。
インテリアは、AMGパフォーマンスステアリングが奢られる。それも、手を離すことなく3段階ESPやAMGダイナミックボタンを操作できる仕様だ。シートにはあらたに人気のセージカラーが追加された。
エンジンのアップデートと48Vマイルドハイブリッドの改良も行われ、A35は最高出力306hp/最大トルク400Nmのパフォーマンスを発揮。トランスミッションはAMGスピードシフト8速DCTだ。