スバル レヴォーグ(SUBARU LEVORG)
現行モデル発売日:2020年10月15日
車両価格:310万2000円〜477万4000円

スバルを代表するスポーツワゴンは個性を活かしつつ大排気量化も

第二世代のレヴォーグは、プラットフォームはSGP(バル グローバル プラットフォーム)を、エンジンは新開発の1.8L水平対向4気筒直噴ターボを搭載。トランスミッションは8速マニュアルモードを備えたCVTとなる。また、ZF製電子制御ダンパーやドライブモードセレクトを標準装備とすることで走りに磨きをかけた「STiスポーツ」も用意されている。

さらに2021年11月には2.4Lターボ搭載車も追加された。荷室は後席格納時もほぼ床面がフラットになるなど使い勝手も良い。アイサイトは全車に標準装備され、EXにはアイサイトXが搭載される。

WRXとプラットフォームは共通だが、レヴォーグはグランドツアラーであり、WRX S4ほど尖ったキャラではない。一番わかりやすいのは、装着タイヤの違いだ。WRX S4はスポーツタイヤを履くが、レヴォーグはエコタイヤを装着している。

インテリアは、基本的にWRX S4と同じ。クルマのキャラクターが違うのに、ここは同じなの?と思ったが、どうやら「STIスポーツR EX」として共通化しているようだ。ただし、レヴォーグにはWRX S4に装備されるレカロシートは装備されない。40:20:40分割可倒式リアシートが採用され、ラゲッジの量に応じてそれぞれ独自に倒すことができる。また、ハンズフリー オープンパワー リアゲートも採用されるなど、ワゴンとしての利便性も高い。

今回試乗した2.4Lモデルは、WRX S4から乗り換えると、ハンドルの操舵感もWRX S4はずっしりしたものなのに対して、レヴォーグはやや軽めで取り回しもしやすい。また、電子制御ダンパーも各ドライブモードでWRX S4よりも全般的に減衰力が低く設定されている。グランドツーリングカーらしく、肩の力を抜いてドライブできる。

面白いもので、同じエンジンを搭載していながら、レヴォーグは積極的にスピードを出したり、コーナーを攻めようという気にはならず、トルクを味わいながらゆったりのんびり走りたくなる。とはいえ、スポーティに走るポテンシャルは十分に備えている。そして、コーナリングの動きがものすごく気持ち良い。

ドライバーを中心に旋回しているような感覚の素直な回頭性で、しっとりと、サスペンションの動きと同調しながらタイヤがたわんでいくような動き。リアシートの同乗者はもちろん、たとえば、ラゲッジルームに乗るワンコにまで優しい乗り味をイメージさせる。同じ2.4Lターボエンジンを搭載するWRX S4とレヴォーグだが、明確に性格が分けられていた。そこにスバルのクルマ作りの上手さが感じられた。

スバル レヴォーグ 主要諸元

●全長:4755mm
●全幅:1795mm
●全高:1500mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1550〜1630kg
●エンジン:1.8L対4ターボ/2.4L対4ターボ
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:CVT
●WLTCモード燃費:11.0〜13.7km/L
●乗車定員:5名

This article is a sponsored article by
''.