ラグジュアリーブランドとして初めて登場したSUVが、ベントレーのベンテイガである。その成功は多くのブランドに刺激を与え、新たなハイエンドマーケットの出現を広く知らしめた。インテリアトリムに伝統的かつサステイナブルなツイード素材が採用された最新モデルを体感する。(Motor Magazine 2022年11月号より)

温もりのある仕上げがさらなる寛ぎを醸し出す

スコットランドで生産された伝統的かつサステイナブルな素材は、100年以上の歴史を持つベントレーのインテリアにもピッタリです。実は、ベントレーとツイードのコラボレーションそのものは昨今に始まったことではなく、これまでも行われていました。

画像: 駆動用バッテリーの充電量が十分な状態であれば、静粛なEVモードで滑らかに走り抜けていく。

駆動用バッテリーの充電量が十分な状態であれば、静粛なEVモードで滑らかに走り抜けていく。

ドアトリムだけでなく、運転席と助手席のフェイシアや、ドアインレイとリアクォーターパネルのダイヤモンドキルトに使われたり、コンチネンタルGTコンバーチブルにツイード調ソフトトップが装着されたこともあるのです。

圧巻は20200年に発表されたバカラルで、センターコンソール側面からインパネを経てドア内側へと続く部分に、グレーツイードが採用されています。

クルマの内装にはメカニカルなテクスチャーが多いですし、上質なレザーも使い方によってはハードな印象になります。そこに温かみのあるファブリック、しかも伝統的な意味ある素材が使われると寛いだ感じがグッと向上します。

とはいえ、それだけ異なる素材の組み合わせではバランスが重要です。伝統をベースに敷き、その上で現代的な解釈でアレンジを加えるというベントレーのいかにもブリティッシュな手法が、ブランドの世界観を巧みに昇華させているのだと思います。

最後にそんなツイードのお手入れ方法ですが、ツイード地は機を見てブラシでお掃除すると生地が美しく長持ちするとのこと。繊維の流れに沿って、糸と糸の間に入ったものを優しく、丁寧にブラッシングしてあげたいです。(文:竹岡 圭/写真:赤松 孝)

■ベントレー ベンテイガ ハイブリッド主要諸元

●全長×全幅×全高:5125×1995×1710mm
●ホイールベース:2995mm
●車両重量:2648kg
●エンジン:V6DOHCターボ+モーター
●総排気量:2995cc
●最高出力:250kW(340ps)
●最大トルク:450Nm
●モーター最高出力:94kW(128ps)
●モーター最大トルク:350Nm
●システム最高出力:330kW(449ps)
●システム最大トルク:700Nm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・75L
●WLTPモード燃費:29.4km/L
●タイヤサイズ:285/45R21
●車両価格(税込):2340万円

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