最新、注目の電動化モデルたち「BEV(電気自動車)&PHEV(プラグインハイブリッド)&HEV(ハイブリッド)」を紹介。2022年11月12日(土)から13日(日)開催の『EV & SDGs 2022フェア in Chiba』(千葉県・イオンモール幕張新都心)では、このモデルたちを一堂に集めてのイベントも開催される。今回はメルセデス・ベンツの「EQB」を紹介しよう。(Motor Magazine 2022年12月号付録より)

カーナビに3つの単語で場所を正確に表す「What 3 Ward」を採用

手頃なボディサイズながらスクエアな形状で室内空間が広く、3列シートも用意し、日本でも人気が高いコンパクトSUV「GLB」をベースとするBEV版が「EQB」だ。

GLBとは内外装のいくつかの部分が差別化されているが、特徴である広い室内空間はほぼそのまま維持している。ただし、駆動用バッテリー等の搭載で2列目シート以降のフロアが高くなっており、GLBでは身長168cmまで対応できた3列目シートが、EQBでは165cmまでの対応となっている。2列目シートにはスライド機構を備えているので、状況に応じて使い方の工夫ができる。

「Mercedes me connect」や「MBUX」にも電動化に合わせた専用の機能が用意されている。カーナビについては、3つの単語で場所を正確に表すという新しい位置情報テクノロジー「What 3 Ward」を採用しているのが特徴で、遠隔操作も可能となっている。

画像: ワイド感ある造形のダッシュボード。言葉やジェスチャーに対応したインフォテインメントシステムMBUXを搭載する。

ワイド感ある造形のダッシュボード。言葉やジェスチャーに対応したインフォテインメントシステムMBUXを搭載する。

日本でのラインナップは「EQB250」と「EQB350 4MATIC」という2グレードの構成で、価格差はそれほど大きくないが、パワートレーンが大きく異なる。

ポイントは先発のEQAと違って、出力密度、効率、出力定常性に優れる同期モーターを新たに採用したところである。EQB250には140kw/385Nmを発生する新設計の同期モーターが搭載されており、前輪を駆動する。WLTCモードの一充電走行距離は実に520kmに達している。

一方のEQB350はフロントに誘導モーター、リアに同期モーターが配された4WDで、低負荷時にはリアモーターを中心に使い、負荷が高まった際にはフロントも積極的に使うよう制御される。66.5kWhの駆動用バッテリー容量は共通で、こちらも468kmの航続距離を実現している。

0→100km/h加速は、EQB250の9.2秒に対し、EQB350は6.2秒と3秒も速く、加速感も力強いが、足の長さが強みのEQB250もアクセルペダルを踏み込めばトルクステアが顔を出すほどなかなか力強い。

画像: 必要な時に素早く取り出せる3列目シート。格納時のラゲッジルーム容量は465L、2列目を倒すと1620Lまで拡大する。

必要な時に素早く取り出せる3列目シート。格納時のラゲッジルーム容量は465L、2列目を倒すと1620Lまで拡大する。

メルセデス・ベンツ EQB 250 主要諸元

全長×全幅×全高:4685×1835×1705mm
ホイールベース:2830mm
車両重量:2100kg
パワートレーン:1モーター(フロント)
最高出力:140kW
最大トルク:385Nm
最小回転半径:5.5m
駆動方式:FWD
一充電走行距離:520km(WLTCモード)
総電力量:66.5kWh
タイヤサイズ:235/55R18
車両価格:822万円

画像: web.motormagazine.co.jp
web.motormagazine.co.jp

This article is a sponsored article by
''.