2009年に登場したX1シリーズはSUVブームの中で、比較的安価なBMWのエントリーモデルとして好評を博し、190万台以上が世界市場に向けて出荷された。これまでのベストセラーであった3シリーズを追い越すほどの勢いである。そんな人気モデルも本国では第3世代が発表され、BEVのiX1も登場した。(Motor Magazine2022年11月号より)

コックピットに最新のインフォテイメントシステムを搭載

X1シリーズは初代E84そして2代目F48と世代が変わるごとに骨格はクロスオーバーからSUVへと成長してきた。そして3世代目(U11)となる新型はどこから見ても立派なSUVである。

画像: コクピットは2つのディスプレイを組み合わせたカーブドディスプレイ搭載が最大のトピック。

コクピットは2つのディスプレイを組み合わせたカーブドディスプレイ搭載が最大のトピック。

まず左右それぞれがほぼ正方形に近い大型キドニーグリルからなる直立したフロント部、シャープでフラットなLEDヘッドライト、鋭角的にエラの張ったフロントスカート、サイドパネルのエッジ、さらにL字型デザインのテールライトを備えた彫刻刀で削ったようなリアエンドのフィニッシュなどが効果を上げ、新型X1は間違いなくXシリーズの直系であることが色濃く出ている。

BMWはX1に与えたスタイルを「モノリスティック(一枚板)デザイン」と名付けている。ボディサイズは全長4500×幅1850×高さ1640㎜ でホイールベースは2690㎜、全体的に拡大され、初代のX3の寸法に近づいている。その結果インテリアにも多くのスペースが生まれただけでなく、トレッドも
30mm 以上広げられ、ホイールはX1シリーズでは初めて最大20インチ(標準は17インチ)が装着可能となった。

その結果、新型X1の印象は非常にたくましい。それにもかかわらず、ボディ全域にわたって空力特性を追求した結果Cd値は0.26を達成している。

コクピットは運転席側10.25インチとダッシュボードに続く10.7インチのコントロールディスプレイを組み合わせたカーブドディスプレイを採用。最新のインフォテインメントシステムBMW OP8を搭載する。

各部の仕上げと素材は非常に高品質で、他のBMWモデル同様精巧である。中でも目を引くのは、コントロールパネルを配したフローティングアームレストだ。iDriveコントローラーやドライビングモードスイッチ、ボリューム用ローラーコントロールに加えて、標準装備の7速DCTの新デザインセレクタースイッチも配置されている。

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