ホンダ シビック(HONDA CIVIC)
現行モデル発売日:2021年8月5日
車両価格:319万円〜499万7300円

HEVとタイプRも追加された11代目

乗る人が爽快になることを願って開発された11代目シビック。その願いを叶えるのは1.5L直4ターボエンジンと7スピードモード付きCVTまたは6速MTを組み合わせる。さらに、2022年にはハイブリッドとタイプRも追加された。ADASはサポカーS<ワイド>に該当する安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備する。

試乗したのは、CVTとMTモデル。グレードはどちらもEX。LXとの違いは採用される装備内容で、パワートレーンはどちらも1.5L直4ターボエンジンにCVTまたは6速MTが組み合わされる。

全長4550mm、全幅1800mm、全高1415mmというボディサイズは、フィットがこの下に控えている現在では、最適なサイズになったと言えるだろう。ホンダにとってグローバルカーとしての役割も担っているシビックでもあり、さらにパッケージングには定評のあるホンダの製品ということで、どのぐらいのサイズが最適なのかも当然、計算し尽くされたはずだ。なにより、このサイズを得た新型シビックのスタイルは、とても美しい。このエクステリアデザインだけでも購入動機に十分なるだろう。

走り始めるとすぐに頬が緩んだ。フットワークがとても軽快なのだ。さらにハンドルを切れば切っただけ忠実に動いてくれるボディにも好印象を持った。かなり走りを鍛え上げてきたことがすぐにわかった。高速道路も走ったが、直進安定性も高く、余計な動きが少なく、これなら長距離移動でもストレスが少なくて済むだろう。

新型シビックの強化された運転支援機能にも触れておく。新たに採用された機能は、「誤発進抑制機能」、「後方誤発進抑制機能」、「近距離衝突軽減ブレーキ」、「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」、「ブラインドスポットインフォメーション」、「パーキングセンサーシステム」、「後退出庫サポート」となる。さらにホンダ車初の「アダプティブドライビングビーム」(EX)も採用されている。

こうしたADASの充実は、現在、もっとも先進的な運転支援機能を持っているレジェンドに搭載された技術をシビックにも転用していることも大きい。具体的には、約100度の視野を持つフロントビューカメラ、後方・近距離の障害物を検知するソナーセンサー、後方からの接近車両を検知するリアコーナーレーダーである。これらが標準装備なのだから、新型は大きく商品力が向上していると言える。

価格はCVT、6速MT仕様とも353万9800円(EX)。これだけの充実した装備を考えるとバリューが高いと言えるだろう。あえてオプションを選ぶとすれば「ドライブレコーダー」ぐらいなのだからこの価格も納得である。

ホンダ シビック 主要諸元

●全長:4550〜4595mm
●全幅:1800〜1890mm
●全高:1405〜1415mm
●ホイールベース:2735mm
●車両重量:1330〜1460kg
●エンジン:1.5L直4ターボ/2L直4ターボ/2L直4+モーター
●駆動方式:FF
●トランスミッション:CVT/6速MT/電気式無段変速機
●WLTCモード燃費:12.5〜24.2km/L
●乗車定員:4/5名

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