2022年11月10日〜13日、WRC第13戦最終戦ラリー・ジャパンが愛知県豊田市の豊田スタジアムを起点に愛知・岐阜エリアで開催され、ヒョンデのティエリー・ヌーヴィルが優勝。オィット・タナックが2位に入り、ヒョンデが1-2フィニッシュを達成した。トヨタ勢では、勝田貴元が故郷愛知県開催のホームラリーで3位表彰台に上がった。
相次ぐタイヤトラブル、トヨタ凱旋勝利ならず
最終戦ラリー・ジャパンを待つことなく、前戦までにドライバーズ&マニュファクチャラーズ選手権連覇を決めるなど、2022シーズンを席巻したトヨタが12年ぶりとなった日本開催のWRCで痛恨の敗戦を喫した。
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ラリー・ジャパンを制したティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデ)。トヨタ勢のパンクにも助けられ、ヒョンデが1-2フィニッシュを達成。
まず、ラリーのオープニングとなった木曜日のショートステージで首位に立ったセバスチャン・オジェが、本格的な開戦となる金曜日朝のSS2でいきなりパンクして早くも優勝争いから脱落。
土曜日朝には僅差の3番手につけていた新王者のカッレ・ロバンペラもパンクに見舞われてこちらも優勝争いから脱落。それでも残るエルフィン・エバンスが首位を快走していたが、土曜日午後にソフトタイヤ1本を選択する賭けに出たヌーヴィルに逆転を許し、さらには首位奪回を狙った日曜日朝にパンクして万事休すとなる。
結局トヨタは優勝を狙っていた凱旋ラリーで、ヒョンデのダブルエースに1-2フィニッシュを許してしまった。ヒョンデ勢は一度もパンクに見舞われなかった。
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相次ぐタイヤトラブルに泣いたトヨタ勢。日曜日には、オジェ、ロバンペラに続いて、エバンスもパンクに見舞われた。