「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、スズキ スイフトスポーツ(2代目)だ。

スズキ スイフトスポーツ(2011年:2代目フルモデルチェンジ)

画像: 写真はMT車だが、外観上はCVT車と見分けはつかない。ボディカラーのチャンピオンイエローは初代同様テーマカラーだ。

写真はMT車だが、外観上はCVT車と見分けはつかない。ボディカラーのチャンピオンイエローは初代同様テーマカラーだ。

スイフトがフルモデルチェンジされてから1年あまり、ようやく新型スイフトスポーツが登場した。スイフトの完成度の高さに次期スイフトスポーツがどうなるのか、とても楽しみだった。まずはCVTモデルに試乗してみる。先代の2ペダルは4速ATだったが、新型はパドルシフト付き7速マニュアルモードを採用したCVTとなった。

走り出して、アクセルを一踏みする。先代スイフトスポーツと比べて、明らかにピックアップが違う。エンジンは先代よりもトルクが太くなっていて、実に扱いやすい。スペック上は11ps/12Nm増なのだが、専用開発のCVTとの相性は良く、それ以上の差を感じさせる。

しかも、このパワーアップによって燃費が犠牲になっているわけではない。MTモデルで7%、CVTモデルでは18%の向上を達成している。このパワー&燃費向上は、可変吸気システムの採用と吸気VVT制御を最適化し、バルブのリフト量を増加させたことや、冷却系のリファインなどによるものだ。

CVTはDモードでの加速が一番速いが、アクセルOFF時のダイレクト感が希薄なので、スポーツ走行をする時はマニュアルモードでパドルシフトを行った方が良い。ただしパドルを使用してのシフトアップ&ダウンは若干タイムラグがある。Dモードは燃費重視のセッティングで、転がり抵抗低減を優先しているようだ。なるほどCVTの燃費向上率が高いことの理由が分かる。

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