いま日本国内で購入できるBEV(電気自動車)の中から、もっとも魅力的なクルマを決める「BEVオブ・ザ・イヤー 2022」を開催。本誌お馴染みの執筆陣+編集長が採点。No.1を決定する。今回は同率第18位から第13位までの「なかなかよくできたで賞」をご紹介しよう。(Motor Magazine 2023年1月号より)

第16位 ヒョンデ アイオニック5:リビングのような室内空間を実現

竹岡 圭さん(5位):ロボットのようなデザインや運転席にもオットマンを装着するあたりに、新しい考え方を感じた。実際、他のブランドにはないユニークな装備もたくさん用意されて、とにかく楽しさが伝わってくるところがイイ。

佐藤久実さん(5位):アイオニック5は、いろんな意味で強烈なインパクトがあった。電動化を最大限に活かしたロングホイールベースとフラットフロアによるリビングのような広く居心地の良い室内空間。回生の強度選択からワンペダルドライブまで選べ、さらにドライブモードと相まってシチュエーションに合ったドライブを味わえるなど、高い技術力が凝縮されている。

渡辺敏史さん(5位):ヒョンデはBEV世代になってメキメキと力をつけています。海外でも各賞総ナメ状態のアイオニック5ですが、走りは正直、特筆することはありません。でも、デザインとクオリティ、そして新しい空間価値の提供など、数々のバリューが強力な価格競争力と共に供されている、これは国内メーカーにも相当な緊張感をもたらしているはずです。

画像: ヒョンデ アイオニック5。

ヒョンデ アイオニック5。

第17位 BMW i4:iブランド10年の蓄積が生きている

渡辺敏史さん(4位):BMWは先代7シリーズで投入したCLARプラットフォームを軸に、基本的には内燃機とBEVを併存しながら多車種展開を進めています。が、これがかなりできがいい。パッケージを犠牲にすることなく着座姿勢に高床感もなく、綺麗にBEV化を果たしている。そして実電費も悪くない。iブランド立ち上げから10年と、その一日の長がBEVづくりにも現れているのかと思います。M50のブチ切れた走りも魅力です。

画像: BMW i4。

BMW i4。

第18位 スバル ソルテラ:雪道を楽しめるBEV

こもだきよしさん(5位):スバルソルテラとトヨタbZ4Xは兄弟車だが、2車の味付けは若干異なり、スバルの方がオタク的なハンドリング性能になっていて好きだ。雪道を走ったときタイトターンの出口でアクセルペダルを踏んでいったら、アンダーステアが出ると思いきや、ゆっくりとテールスライドしてハンドルを助けてくれた。コーナーの外側に膨らまずに走れたのには感激した。スバルらしく雪も楽しく走れるBEVのSUVだ。

画像: スバル ソルテラ。

スバル ソルテラ。

第18位 プジョー e-2008:フラット感の高い走りが秀逸

河村康彦さん(5位):ガソリンエンジンであろうとディーゼルエンジンであろうとBEVであろうと、パワーユニットの種類を特別視せずどれも同格で扱うという「パワー・オブ・チョイス」というプジョーが提唱する概念は、ひとつの見識として受け取れるもの。そうした中で、電動化に伴う大幅な重量増はことこのモデルの場合、「これはプジョー車で随一なのではないか!」と思えるフラット感の高さを生み出すことに繋がっていた。

画像: プジョー e-2008。

プジョー e-2008。

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