現行モデル発表日:2022年4月13日
車両価格:344万1000円
ライバルを凌ぐ存在感と力強い走り、基本骨格がしっかりとしている
末尾が“8”で固定され中央が“0”の3桁数字という新たなネーミングルールに則り、3代目となる『308』がいよいよ日本に上陸した。
2021年3月の本国発表からおよそ1年遅れでやって来た日本仕様のバリエーションは、ハッチバックとステーションワゴンという2つのボディに、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドと、3種のパワーユニットの組み合わせを設定。とくにハッチバックモデルは、従来型に対してホイールベースで60mm、全長で145mm、全幅でも45mmのプラスと従来型よりもひと回り大きく、余裕のあるキャビン空間やライバルを凌ぐ存在感をアピールすることになっている。
実際、実車を目前とした見た目の第一印象は「立派に見える」こと。最大のライバルと目されるフォルクスワーゲン ゴルフを上回る全長と全幅や、“牙”を模したというデイタイムランニングライトのデザインなどが、従来型を遥かに上回る存在感の高さを抱かせてくれるのだ。
テストドライブを行ったのは、1.5Lのターボ付き4気筒ディーゼルエンジンを、8速ATと組み合わせて搭載するアリュール ブルーHDi。さすがにディーゼルらしく、太いトルクによる底力の強さがまずは印象的。耳に届くエンジン音は確かにディーゼルであることを認識させる一方で、そのボリュームはあくまで控えめ。決して喧しいという印象はない。
接地感やトレース性は極めて高く、基本骨格がしっかりとしている感が強い新型308である。(文:河村康彦)
プジョー 308 アリュール ブルーHDi 主要諸元
全長:4420mm
全幅:1850mm
全高:1475mm
ホイールベース:2680mm
車両重量:1420kg
エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
総排気量:1498cc
最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
最大トルク:300Nm/1750rpm
駆動方式:FF
トランスミッション:8速AT
サスペンション形式:前ストラット 後トーションビーム
乗車定員:5名
タイヤサイズ:225/45 R17
車両価格:344万1000円