2023年2月17日、BMWジャパンはコンパクトSAV(BMWはSUVをこう呼ぶ)のX1をフルモデルチェンジして販売を開始した。デリバリーは、同年2月下旬からを予定している。(ここで掲載している写真は、注釈のないものはすべて欧州仕様のものです)

第三世代となった、プレミアム スモールコンパクト SAV

画像: こちらはエンジン車のX1だが、電気自動車のiX1とサイズはほぼ同じで、エンブレム以外で見分けはつきにくい。

こちらはエンジン車のX1だが、電気自動車のiX1とサイズはほぼ同じで、エンブレム以外で見分けはつきにくい。

BMWでは、無骨なSUV(スポーツ ユーティリティ ビークル)とは一線を画したオンロード走行性能を高めたモデルとして、SAV(スポーツ アクティビティ ビークル)のXモデルをラインナップしている。そんなXモデルの末弟となるX1は、初代が2009年に発表(日本では2010年に発売)され、今回の新型は3代目にあたる。

そのスタイリングは、フロントでは力強い印象を与える正方形に近い大型のキドニーグリルや、環状のシグネチャーを2回繰り返すツインサーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドランプが印象的だ。リアは、ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクターラインや、立体的なLEDリアコンビランプが特徴的。また、ドアハンドルをドアパネルと一体化させたフラッシュハンドルの採用で空力特性に優れたスポーティかつエレガントな印象としている。

インテリアは、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ大型化し存在感を増しつつ、運転席側に傾けて視認性を高め、タッチ操作による操作性を高めたBMWカーブドディスプレイを採用。さらに、シフトレバーを廃止し、センターアームレストに操作系をすべて納めて、モダンな印象を高めている。また、センターコンソールにQi対応機器(スマートフォン等)を置いて充電も可能としている。

後席は、おとな3名が座れる空間を確保し、40:20:40の3分割可倒シートの採用で、ラゲッジスペースを有効活用することが可能である。X1 xドライブ20iのラゲッジスペースは、リアシート使用時で540L、シートバックを全倒すれば最大1600Lにまで拡大する。

BMWとしてはセグメント初の電気自動車もラインナップ

画像: BMWカーブドディスプレイを採用したiX1のインテリア。日本仕様はすべて右ハンドルとなる。

BMWカーブドディスプレイを採用したiX1のインテリア。日本仕様はすべて右ハンドルとなる。

日本仕様のパワートレーンは、2種。X1 xドライブ20iは150kWと300Nmを発生する2.0Lの直4ガソリンターボエンジンと7速DCTを組み合わせた4WDで、WLTCモードは12.9km/Lを達成している。電気自動車のiX1 xドライブ30は、電気モーターを前後に搭載し、システムトータルで200kWと494Nmを発生する4WDだ。リチウムイオン電池の容量は66.5kWhで、一充電での走行可能距離は465km。しかも0→100km/h加速は5.6秒だ(ヨーロッパ仕様値)。

iX1 xドライブ30は普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応しており、8kWのBMW ウオールボックス(200V/32A)なら約6時間半で充電開始時10%の状態から80%まで充電が可能。急速充電は90kW充電器なら約50分で充電開始時10%の状態から約80%までの充電が完了する。また、約30分で充電開始時10%の状態から55%まで充電することが可能だ。(いずれもBMWジャパン調べ)

高性能カメラ&レーダーや高性能プロセッサーによる、最先端の先進安全機能ドライビングアシストや、パーキングアシスタント、車載通信モジュールによる総合テレマティクス サービスのBMWコネクテッドドライブ、そして音声会話だけで所領の操作やアクセスができるBMW インテリジェント パーソナルアシスタントなど、安全&快適装備は上級モデルに匹敵するレベルで充実している。

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