スポーティとラグジュアリーの濃厚な関係が、さらに深まる
全電動型のスポーツクーペ718(後継車?)は、2025年ごろのデビューを計画している。ピュアスポーツ系のポルシェBEVと言えば、2021年に発表されたコンセプトモデル「ミッションR」は、ポテンシャルは911 GT3 カップカーに匹敵するポテンシャルを発揮していた。同系の718後継にも、期待が募る。

2021年9月に「モータースポーツの未来」を物語るコンセプトモデル「ミッションR」を発表。レーストラックでのラップタイムは現行の911 GT3カップカーに匹敵するという。
さらに今回のカンファレンスでは、カイエンのフル電動化についてもアナウンスされた。同時にカイエンは2023年中に「歴史的な」大幅グレードアップも控えており、プラグインハイブリッドのレンジ拡大も予定されている。オンロードでの快適性、オフロードでの走破性など、あらゆる面でバランスの取れたポテンシャル強化が図られるようだ。
加えて注目したいのは、カイエンを凌ぐラグジュアリー系「新型フル電動SUV」の存在だ。ポルシェとしてのデザインアイデンティティはしっかりキープしたうえで、強力なパフォーマンスと卓越した自動運転機能を提供するという。
そうした電動化戦略の行方を左右するファクターに、電動パワートレーンやバッテリーなどの進化があることは言うまでもない。フォルクスワーゲン・グループ全体で共有するBEV対応の共通プラットフォーム「SSP(Salable Systems Platform)」も、その真価を引き上げるコアテクノロジーとなる。
ブルーメ氏は中でも「ポルシェに採用されるSPORTレンジのSSPによって、スポーティかつラグジュアリーなポジショニングをより強調し、強化していきます」と語る。事業的にはとくに、中国と北米におけるベネフィットの拡大に着目しているそうだ。
カイエン以上に強靭で豪華でダイナミック(になるであろう)な上級SUVの登場は、フル電動スポーツカーの熟成とともに進められる。ポルシェというブランドの「脱皮」もまた、それに歩調を合わせていくことになるだろう。
ポルシェにとって「野心的であること」は、DNAそのもの。電動化という大変革の時代にあっても、エボリューションを牽引する「魂=ソウル」は立ち止まることを知らない。

ポルシェとBASF(ドイツ老舗総合化学メーカー)が提携して開発を進める次世代リチウムイオン電池は、2024年から生産を開始。当初は年間1000台規模をメドに、モータースポーツ車両や行動向け超高性能者に供給される予定だ。