力強さをアピールするエクステリア、上質感と先進性が融合するインテリア
日本市場への導入が始まったメルセデス・ベンツのSUVの中核を担う「GLC」に続き、その派生車種で流麗なフォルムが魅力のミッドサイズプレミアSUV「GLCクーペ」にも、フルモデルチェンジが行われた。
2代目となった新型「GLCクーペ」でまず注目したいのが、その力強いフォルムだ。先代とはひと味違うあらたなデザイン言語を採用。その真骨頂がラジエターグリルとヘッドライトとの一体化にみられる。ちなみに、ヘッドライトはオプションでデジタルライトと組み合わせることができる。
そして、オフローダーとしてのタフさのイメージアップも行われている。ボリュームを感じさせるサイドビューしかり、クロームのアンダーガードやブラックのルーフレールなどなどだ。エアロダイナミクスにも優れ、Cd値が先代に比べ0.03低い0.30の数値となっているところも魅力だ。
インテリアは、新型「GLC」と同様に水平上下2段のダッシュボードが採用される。上部が翼のようなデザインとなっているとろがミソだ。インテリアの全体のイメージはスポーティさで彩られるが、そこにモダンなシートやドアパネルのデザインも盛り込まれているところが新型「GLCクーペ」流の上質さの表現となる。
ディスプレイは、12.3インチと11.9インチのふたつを装備。12.3インディススプレイはドライバー正面に、11.9インチディスプレイはセンターコンソール上に浮き上がったように配され、最新バージョンとなったインフォテイメントシステム「MBUX」との連携を行う。
パワートレーンはマイルドハイブリッドとPHEVの2種類を用意
パワートレーンは、2種類の電動タイプとからなる。ひとつは、ISG+48Vシステム搭載のマイルドハイブリッドで、組み合わされるエンジンは2Lのガソリンとディーゼル。純然たる内燃機関(ICE)モデルは、ラインナップされない。トランスミッションは8速ATで駆動は4WDとなる。
もうひとつがPHEV(プラグインハイブリッド)。組み合わされるエンジンは、マイルドハイブリッド同様の2Lガソリンとディーゼルとなり、EV走行は100km(WLTP)を超えるという。トランスミッションと駆動はマイルドハイブリッドと同じだ。
走行性能では、これまで以上に俊敏性を増し、オン・オフに限らず最高のパフォーマンスを味わえるという。そして新型「GLC」でも採用された「トランスペアレントボンット」がオプションとして用意される。これは、ドライブモードがオフロードの時に360度カメラを介して、車両の周辺情報をバーチャルで可視化できるというアイテムだ。