1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、ロータス エスプリだ。

ターボも搭載してスーパーカーらしいパフォーマンスを発揮

画像: 1980年のジュネーブ モーターショーで発表されたエスプリ ターボは200psオーバーのパワーを得て人気を高めることになる。

1980年のジュネーブ モーターショーで発表されたエスプリ ターボは200psオーバーのパワーを得て人気を高めることになる。

1978年にはマイナーチェンジを受け、S2となる。機能面ではオーバーヒート対策のため冷却ファンが追加された。エクステリアではフロントスポイラーの装着やエアインテークの追加、サイドシルのブラックペイントなどが施されたのが特徴で、エアコンやコノリーレザーのインテリアなどがオプション設定されている。エンジンなど基本的なメカニズムは変わらなかった。

そして、1980年のジュネーブ モーーショーで「エスプリ ターボ」が登場する。2.2Lの直4 DOHC16バルブエンジンにギャレット製T3ターボチャージャーを装着し、最高出力213ps/最大トルク27.6kgmを発生。いかにもスーパーカー的なスタイリングにふさわしいパワーを得て、名実ともにスーパーカーになった。

コーリン・チャップマンは1982年に急逝したため、このエスプリが彼が手がけた最後のロータス車になる。また、1980年代以降のモデルでは、トヨタがロータス カーズにセリカXXのサスペンション開発を依頼した関係などもあり、トヨタ製のパーツがエスプリの各部に採用されている。

その後もエスプリはボディデザインを変更したり、V8エンジンを搭載するなどの進化を続け、1976年の初代モデルから、2004年の最終モデル、V8アニバーサリーの生産が終了するまでに28年間にわたって実に1万台以上が生産されたヒット作となった。スーパーカーはもとより、普通のクルマとしてもきわめて息の長い人気モデルとなった。映画「007」シリーズに登場していることでも有名だ。

画像: 新世代のロータスとして登場したエスプリ。ウエッジシェイプは、まさにジウジアーロ デザインを感じさせるもの。

新世代のロータスとして登場したエスプリ。ウエッジシェイプは、まさにジウジアーロ デザインを感じさせるもの。

ロータス エスプリ S1 主要諸元

●全長×全幅×全高:4190×1860×1110mm
●ホイールベース:2440mm
●車両重量:900kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●総排気量:1971cc
●最高出力:160ps/6200rpm
●最大トルク:19.4kgm/4900rpm
●燃料:有鉛ハイオク
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前195/70HR14、後205/70HR14

画像: amzn.to
amzn.to

This article is a sponsored article by
''.