ポルシェのセールスは変わらず好調。その立役者のひとつであるマカンのEVモデル登場に向けたカウントダウンは、すで始まっている。そこで今回は最新のマカンTとともに、バトンを受け取るマカンEVの量産試作モデル生産がすでに始まっている、ライプツィヒ工場を取材した。

2024年発売予定のマカンEVの判明している情報

まず待っていたのは、およそ日常的にはマカンオーナーが遭遇すことはないであろう本格的な悪路が待っていた。

画像: カスタマーセンターにはサーキットのほかにオフロードコースもあって、高速走行だけでなくポルシェの別の面も体験できる。

カスタマーセンターにはサーキットのほかにオフロードコースもあって、高速走行だけでなくポルシェの別の面も体験できる。

マカンのアプローチアングルは24.8度、デパーチャーアングルは23.6度、そしてブレークオーバーは17.1度と本格的なオフローダーに勝るとも劣らない性能を備えている。さらに渡河性能は30cmでゲリラ豪雨でも問題なく走行できそうだ。あらためてマカンのオフロード性能に感服したのである。

訪れたポルシェのライプツィヒ工場では2022年は9万1117台のマカンがラインオフし、現在はマカンEVの24年の発売に向けて13号棟で量産試作車の組み立てが始まっていた。

今回の取材では、マカンEVに直接は遭遇しなかったが、これまで現地で収集した情報によれば、ここに掲載したカムフラージュの少ない最新のスクープ写真でおわかりのように、まずスタイルはフロントスカートはICEのマカンに近くスポーティでアグレッシブ、ただしマカンEVはSUVクーペ色がさらに強くリアルーフラインはカイエンクーペのように明らかにスラントしている。リアゲートのLEDラインは現行ポルシェモデルに共通の、特徴的なボディ幅一杯に渡るLEDラインがレイアウトされている。

PEP(プレミアム エレクトリック プラットフォーム)に搭載されるバッテリーは11個のプリズマタイプのセルを持った100kWhでタイカンと同じ800Vのアーキテクチャーを持ち、充電能力は最大で270kW、5%から80%まで25分で充電可能だ。

また前後に搭載される電気モーターのシステム出力は437kW(595ps)で最大トルクは1000Nmに達する。前後の重量配分は48対52でトラクション効果を上げるためにリアタイヤは、おそらく現行のマカンGTS(265/40R21と295/35R21)と同じサイズになるだろう。

さらに後輪ステアも装備され最大で5度までの総舵角が与えられる。シャシは電子制御、PASMとエアサスのコンビネーション、ただし金属バネも用意されるはず。マカンEVの予想販売価格はおよそ81000ユーロ(約1170万円)で年間8万台の生産計画が立てられている。(文:木村好宏/写真:キムラオフィス)

画像: ライプツィヒ工場のテストコースでは開発の最終段階に入ったマカンEVがテスト走行。その様子が写真公開されている。

ライプツィヒ工場のテストコースでは開発の最終段階に入ったマカンEVがテスト走行。その様子が写真公開されている。

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