2023年4月18日、ヒョンデ モビリティ ジャパンは、出張整備サービスの強化を目指し、同日より整備専用車両の「モバイルサービスカー(通称:ヒョンデ Qちゃん)」を導入。ヒョンデ カスタマー エクスペリエンスセンター横浜(以下、CXC横浜)を拠点として、稼働を開始した。

出張費無料で専門テクニシャンが専用車両で向かう

画像: 「ヒョンデ Qちゃん」は、EVのアイオニック5をベースにしたモバイルサービスカーだ。

「ヒョンデ Qちゃん」は、EVのアイオニック5をベースにしたモバイルサービスカーだ。

この「ヒョンデ Qちゃん」は、ユーザーからの問い合わせを受け、想定される整備内容や距離、近隣の協力整備工場へのアクセスを考慮しながら速やかにユーザー指定の場所まで専用の整備車両で向かう。軽整備作業に関わる整備工具一式を含め、ホスピタリティを届けるさまざまな装備を備えたモバイルサービスカーで専門テクニシャンが出張費無料で向かうことで、ユーザーにとっての整備に関わるタイムロスを軽減し、自由でより快適なカーライフをサポートする。

なお、モバイルサービスは、不具合修理に限定される。初動不具合診断、部品交換、キャンペーン作業、ソフトウェアアップデート、対応等のあらゆる診断、修理を現地で対応する。車両の修理時に、整備拠点への入庫を必要としない、新しいアフターサービスの在り方を提案する。したがって、分解作業などが生じる場合は、最寄りの整備拠点へ入庫が必要となる。

ヒョンデでは、ユーザーが安心してクルマを購入・利用するために必要なさまざまなサポート体制を用意している。2023年4月現在、CXC横浜をハブ拠点として全国各地の36拠点、41カ所の協力整備工場と連携し、ユーザーにアフターサービスを提供している。さらに、走行中の急な不具合やバッテリー切れ(電欠)に対応する「ロードサイドアシスタンス」や、今回紹介しているQちゃんを含め、全国へ出張整備を行う「モバイルサービス(現在はCXC横浜より出張対応)」も実施していく。

アフターサービス用に改造。特殊工具を含む整備用具が満載だ

画像: 特殊工具を含む整備用具をはじめ、さまざまな機材を搭載した「ヒョンデ Qちゃん」。

特殊工具を含む整備用具をはじめ、さまざまな機材を搭載した「ヒョンデ Qちゃん」。

ちなみに、「ヒョンデ Qちゃん」は、ヒョンデのバッテリーEV「アイオニック 5」をアフターサービス用に改造した車両だ。特殊工具を含む整備用具や、事務手続きのためのプリンター電源は、アイオニック 5のV2L(ビークル to ロード)機能を活用する。さらに、ユーザーへのホスピタリティとして修理中に提供する、淹れたてのコーヒーなども、V2Lを活用する。

また現在は開発段階だが、今後、車両から車両への給電を可能にするV2V(ビークル to ビークル)機能の実装も予定している。このモバイルサービスカー「ヒョンデ Qちゃん」は、まずはCXC横浜に導入され、今後全国へ徐々に展開して行く予定だ。ヒョンデのアフターサービスに関しては、同社のWebサイトを参照されたい。

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