2023年4月25日、メルセデス・ベンツ日本は、ラグジュアリー ロードスターのメルセデスAMG SLに「SL63 4マティック+」を追加するとともに、SL43の装備を一部見直して発売した。

585psと800Nmを発生する4LのV8ツインターボを搭載

画像: 最高出力585psと最大トルク800Nmを発生する4LのV8直噴ツインターボエンジン「M177」。

最高出力585psと最大トルク800Nmを発生する4LのV8直噴ツインターボエンジン「M177」。

SLは、メルセデス・ベンツの歴史あるラグジュアリー ロードスターだ。その名称は「スーパー(Super)」と「ライト(Light=軽量)」の略称といわれている。初代300SLの誕生から70周年を迎えた2022年に発表された現行の7代目は、メルセデスAMGによる完全自社開発モデルだ。日本には2022年10月に2Lの直4ターボを搭載した「SL43」から導入され、今回、待望の「SL63 4マティック+」が追加導入された。

そのパワーユニットには、メルセデスAMGが完全自社開発した、最高出力585psと最大トルク800Nmを発生する4LのV8直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載。砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウム クランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせ、軽量かつ高強度なエンジンを実現している。

また、「コンフォート」モードでエンジン回転数が1000〜3250rpmで低負荷で走行中は、2/3/5/8番の4気筒を休止して燃費とCO2排出量を低減する「AMG シリンダーマネジメント」も搭載している。公称の0→100km/h加速は3.6秒、最高速度は315km/hとされている。

これに、AMGスピードシフトMCT(マルチ クラッチ トランスミッション)9速トランスミッションが組み合わされ、しかも特別なチューニングが施されている。トルクコンバータを廃して損失を低減し、軽量化も相まってレスポンス向上に貢献している。また、シフトダウン時に1速飛ばしたギアを選択したり、自動ダブルクラッチ機能など効率良くシフトチェンジを行う。

さらに、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費を優先する「コンフォート」、よりスポーティなドライビングが愉しめる「スポーツ」「スポーツ+」「レース」、滑りやすい路面を安全に走行する「スリッパリー」、さまざまなパラメーターを個別に設定できる「インディビデュアル」の6モードを設定した。

メルセデスSL史上初の4輪駆動も採用

画像: メルセデスのSLとして初めて4WDや4WSも採用している。

メルセデスのSLとして初めて4WDや4WSも採用している。

SL63 4マティック+には、SLとして初めて4輪駆動を採用。AMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式4輪駆動システム「4マティック(MATIC)+」を標準装備した。このシステムは、駆動トルクの前後配分比を無段階(フロントに0〜50%)で連続的に変化させ、物理的限界まで最適なトラクションを確保するだけではなく、ドライ、ウエット、スノーといったあらゆる走行条件下で高い操縦安定性と安全性を実現している。

電子制御機械式クラッチによって、走行条件やドライバーの運転操作に応じて、最善のトルク配分を常に計算することで、トラクション重視の4輪駆動と純粋な後輪駆動の間を連続的に変化させながら走行することができる。

サスペンションは、フロントにメルセデスAMGの量産車としては初めて5本のリンクをホイールの内側にすべて収めたマルチリンク式を採用。リアサスペンションは5リンク式を採用している。また、新開発のAMG アクティブ ライド コントロール サスペンションもメルセデスAMGの量産モデルとして初採用した。

これにより、日常走行では片側に凹凸があっても個別に補正されるため、快適性が向上する。また、ダイナミックなコーナリング時には、油圧装置によりキャンバーの減少が能動的に抑制されることから、結果として高いキャンバー安定性が得られ、きわめて正確なコーナリングが可能になる。

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