クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでいくつものエンジン搭載モデルを長期にわたってレポートしてきたが、今回連載している長期レポートのクルマは電気自動車(BEV)である「DS3クロスバック Eテンス(DS3 CROSSBACK E-TENSE)」だ。(第8回/Motor Magazine 2022年11月号より)

長尺ものの積載は計画的に

長期レポート車のボディカラーは「ブルーミレニアム」という名称で、上の写真のように光を浴びれば青のように見え、また快晴のときには空を反射してか水色に近い色に変化する。一方、曇天では緑がかって見えるなどさまざまな表情を楽しませてくれる。ルーフカラーはブラック、「ノアールベルラネラ」のみの設定だ。

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日曜大工を趣味にしている私に、知人が「収納棚製作」を依頼してきた。時間がかかっても良いのなら、という条件付きで請け負ったその次の休日、このミッションを遂行するため近所のホームセンターへ木材の調達に向かうことにした。設計上は高さ40cmほどの小さなものだが、引き出しを付けるため材料は完成形からイメージするより多く、長いもので182cmの木材を購入する予定だった。

全長4120mmのDS3 Eテンスに収まるか一抹の不安はあったものの、「大丈夫だろう。ダメだったら店内でカットすればいいだけだ」と成り行き任せ。予定どおりの木材を購入して、ラゲッジスペースに収めるべく準備を進める。

画像: 標準+リアシートバックを倒した状態。これで長さ182cmの木材は入るか否か。

標準+リアシートバックを倒した状態。これで長さ182cmの木材は入るか否か。

リアシートバックを起こした状態でラゲッジスペースの寸法は、広いところで計測して縦107cm×横100cm。もちろんこれでは収納できないので60:40の分割可倒式のリアシートバックを倒し、さらに助手席を最前方へスライド、シートバックも立てる。・・・これで十分だと予想していたのだが甘かった。収納スペースの長さは60cmほど伸びて168cm、残念ながらスペースは約14cm足りないではないか。

店内に持ち帰ってカットすることも頭をよぎったが、それもめんどうだし・・・とりあえずセンターコンソールの肘かけに乗せる形で収納してみる。木材の先端はインパネまで30cmほどのマージンがあるものの、滑って傷つけないよう緩衝材でカバー。

幸いにしてキズ防止のために敷いたマットが滑り止めになって、運転中に移動してジャマになるようなことにはならなかった。BセグメントのコンパクトSUVだが、これだけ長い荷物を載せられるなら必要十分な性能かもしれない。

画像: センターを貫くように積載する方法なら、220cmの長さまで対応できそう。先端をカバーする緩衝材は必要だろう。

センターを貫くように積載する方法なら、220cmの長さまで対応できそう。先端をカバーする緩衝材は必要だろう。

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