ルノー ルーテシア Eテックハイブリッドで横浜から松山を目指すメディア対抗燃費チャレンジ。約800km走った平均燃費とその所要時間を競うという内容だが、チームMMが23メディア中10位という中途半端な、いや中ぐらいの結果となった。（Motor Magazine2023年6月号より）
宿泊した時点で優勝放棄？いえ、目標はあくまで2.9L
順位は23媒体中10位だった。優勝チームは3.0L／100km（32.79km／L）、所要時間は13時間分。実は今回の燃費チャレンジは、燃費が同数値ならより短時間でゴールした方が勝ちというルールだ。上位チームは無泊で夜中に走るというガチ挑戦だった。
800kmを1泊2日で走ったドライバーの飯田さんはまだ走り足りないような雰囲気だ。
我がMMチームは、一泊二日プランを立てた時点で負けていた。初日のランチはお刺身定食、夜はWBCを見ながら焼き鳥、翌日の讃岐うどんを美味しくいただき、名産のポンジュースで一服・・・。「アメでもガムでも何でも用意します」という千葉編集長の「優しさ」が裏目に出た結果となった。
ルーテシアについても書いておきたい。シートやペダル配置は最適で、疲れ知らずのドライブであったことは加えておきたい。また燃費も、優勝を目指すというようなストイックさがなくてもカタログ値を楽に超えられることがわかった。優勝チームはなんと行程の大半をACCをセットして走行したという。わずかな燃費の差とは言え、私の努力は何だったのだろう。ここでもルーテシアの制御の賢さを知った次第だ。
最新の機能を使った賢いウサギと地道に走ったのろまなカメの競争は、カメの惜敗だった。今回の挑戦は、不本意な結果だったが、本当にあと少しで2.9L／100kmに手が届くところまで来ていたのだ。機会があれば、次はどこも出せなかった新記録を出す旅に出てみたい。（文：飯田裕子／写真：坂本未来）
