ルノー ルーテシア Eテックハイブリッドで横浜から松山を目指すメディア対抗燃費チャレンジ。約800km走った平均燃費とその所要時間を競うという内容だが、チームMMが23メディア中10位という中途半端な、いや中ぐらいの結果となった。(Motor Magazine2023年6月号より)

「マイセンス」は「エコ」、エアコンは可能な限り「オフ」

現代のウサギとカメの競争は・・・まずはこちらのプロローグ編を読んでいただけると、顛末がわかりやすい。

画像: 速度をセーブしすぎて周りの交通の流れを乱さないように走った。実はそれに一番神経を遣ったのだ。

速度をセーブしすぎて周りの交通の流れを乱さないように走った。実はそれに一番神経を遣ったのだ。

そして今回は燃費チャレンジの「結果編」だ。MMチームの平均燃費は3.1L/100km(=32.3km/L)だった。WLTCモード燃費(総合)が25.2km/Lなので、カタログ値を大きく上回る好結果であったことは言うまでもない。さらに言えば今回、燃料計は3メモリほどのガソリン残量を示していたのだから驚いた。ゴール後の給油量は26L。満タン法でも楽に31km/Lを超えている。

過激な<エゴ>ドライブはせず、ルーテシアの燃費の美味しいところを探り、路面の勾配と周囲に注意を払いながら走った。ちなみにMMチームのルールはドライブモード「マイセンス」は「エコ」、エアコンは健康に影響のない範囲で「オフ」で走るというものである。

美味しいポイントは常に意識していた。ハイブリッド車であるルーテシアはEV走行時、モーターがダイレクトにタイヤを駆動するのではなく、モーター側に2つのギアを持ち、それを駆使して走らせる賢いシステムを搭載している。

バッテリーに電気がすぐ貯まるが、残量80%程度だとEV走行をしない時があったため、積極的にモーター走行すべくアクセルワークに注力したのであった。

快感を覚えた、ドッグクラッチの音と感触

エンジン走行中にアクセルペダルを少し緩めるとEVモードに切り替わる。ただしそこからは走行状況にもよるが、わずかでもアクセルペダルを踏み足せばエンジンモードに切り替わってしまうのだ。エンジンとモーターと私の右足のせめぎ合いである。

画像: 総走行距離808.8kmと縁起のいい数字が並んだ。走行時間は初日約8時間、2日目約5時間の計13時間。

総走行距離808.8kmと縁起のいい数字が並んだ。走行時間は初日約8時間、2日目約5時間の計13時間。

ただ面白かったのは、アクセルペダルを緩めて意図的にEVモードに切り替わる際にドッグクラッチが噛む「カチッ」という音や感触が得られる。このメカニカルなところがクセ(快感)になってしまった。

さて800kmの行程だが、スタートから100kmを走行したあたりで3.0L/100kmでおおむね安定し、これなら目標値の2.9Lはイケるとヤル気になるも、500kmを走り20時過ぎに初日の宿泊地である神戸に着くまでに燃費数値がこれ以上、小さくなることはなかった。残念。しかし翌日に期待が持てる内容だった。

翌日、残すところ約300kmの行程で2.9Lを目指すも、松山に近づくにつれ長い上り坂が何度も意地悪くやって来て、燃費は屈辱の3.1L/100kmにダウン。最終目的地「萬翠荘」まで諦めずに走ったが、結果は変わらず、時間分で完走し、燃費チャレンジは終わったのであった。

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