1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、フェラーリ 456GTだ。

フェラーリ 456GT(FERRARI 456GT:1992-2003)

画像: 全長4730mmの美しいファストバックスタイルは、1996年に登場する新たなフラッグシップ、550マラネロもその流れを汲むことになる。

全長4730mmの美しいファストバックスタイルは、1996年に登場する新たなフラッグシップ、550マラネロもその流れを汲むことになる。

フェラーリが久しぶりにV型12気筒エンジンを搭載したFRのスーパースポーツカーを発表したのは1992年のことだった。その名は「456GT」。456という車名は、かつてのフェラーリ伝統の車名の付け方であった、1気筒あたりの排気量(正確には456.19cc)に由来する。

456GTは、スーパーカーというよりラグジュアリーな2+2グランツーリスモと呼ぶほうがふさわしいモデルだった。「デイトナ」と呼ばれた365GTB/4以来、実質的に絶えて久しかったフロントエンジン フェラーリの復活を告げることになる。

デザインを担当したのは、それまでのフェラーリ車同様ピニンファリーナで、ピエロ・カルマデッラが手がけた。長いエンジンフードやリトラクタブル式ヘッドランプ、そしてファストバックのテールなどが、「新世代デイトナの誕生」と多くのティフォシから大歓迎を受けた。

フェラーリの市販車初の6速MTと駆動力を伝えるデファレンシャルを一体でリアにマウントする、トランスアクスル方式を採用したことも、デイトナを彷彿とさせた。新開発のオールアルミニウム製65度V型12気筒DOHC48バルブ エンジンの排気量は5473cc。10.6の圧縮比とボッシュ モトロニックM2.7電子制御燃料噴射装置を組み合わせて、最高出力は442ps、最大トルクは56.0kgmを発生した。

贅沢を極めていたキャビンは、コノリー製レザーをふんだんに使い、エアコンはもちろん、パワーウインドーや電動リモコンミラー、CDプレイヤー付きオーディオなどを標準装備した。しかも、プラス2とはいえ大人4名が乗車でき、トランクスペースも十分な容量が確保されていた。

1996年には4速ATを採用した456GTAを追加、1998年のマイナーチェンジで車名を456M(Mはモディファイの意味)とし、2003年までにトータルで3300台近くが生産された。

画像: コノリー製レザーを使用したインテリア。前席は、後席への乗降の際バックレストを倒すと自動的に前にスライドする機能を搭載していた。

コノリー製レザーを使用したインテリア。前席は、後席への乗降の際バックレストを倒すと自動的に前にスライドする機能を搭載していた。

フェラーリ 456GT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4730×1920×1300mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1870kg
●エンジン種類:65度V12 DOHC
●総排気量:5473cc
●最高出力:442ps/6250rpm
●最大トルク:56.0kgm/4500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・110L
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:トランスアクスルFR
●タイヤサイズ:前255/45ZR17、後285/40ZR17

画像: amzn.to
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