レーシングカー「C8.R」をベースに開発
2019年に発表(日本仕様は2021年に発売)された、8代目となるシボレー コルベット、通称「C8」。コルベット史上初のミッドシップ レイアウトを採用し、日本仕様はコルベット初の右ハンドル車として導入された。
「Z06」は、1963年に2代目コルベットをレース用に設定したトラックパフォーマンス パッケージのオプションコードだった。5代目(C5)で「Z06」の名を付けた高性能スペシャルモデルが登場し、その後6代目(C6)、7代目(C7)と設定されてきた。
今回、2023年5月20日に富士スピードウェイで開催された「シボレー ファン デイ 2023」でお披露目された8代目の高性能スペシャルモデル「Z06」は、レーシングカーの「C8.R」をベースに開発された。サーキット走行を前提としたパフォーマンスモデルとして設計・開発され、エンジンレスポンスと走行性能は、魅力的なドライビング エクスペリエンスを提供するための最重要課題として挙げられた。
パワーユニットには、市販のV8自然吸気エンジンとしては最高の出力を誇る(北米仕様)、5.5LのV8 DOHCエンジン「LT6」が搭載され、もっともパワフルなコルベット Z06となった。軽量なフラットプレーン クランクシャフトを採用し、高回転まで回すことで646ps(475kW)という並みはずれたパワーを実現。
8600rpmのレッドゾーン、フルレーシングスタイルのドライサンプ オイルシステム、入念にチューニングされた吸排気システム、独特のエンジンサウンドなど、サーキット走行に特化した性能のあらゆる面を補完するように設計され、まったく新しいエモーショナルなキャラクターを放つ。
「LT6」と同時に開発された「LT6R」が、2019年からレーシングカー「コルベット C8.R」に搭載されており、耐久ロードレースの厳しさによってエンジンの性能と耐久性に磨きをかけている。