2023年6月10日、JR大阪駅まえのグランフロント大阪 うめきた広場で開催するイベント「EV&SDGsフェア2023 in Osaka」では、国産・輸入ブランドの電動車15台を展示。本記事ではここで展示するモデル、電気自動車(BEV)のフォルクスワーゲン ID.4(VOLKSWAGEN ID.4)を紹介します。

BEVを過剰に演出しないID.4の加速感に好印象

フォルクスワーゲンはID.シリーズによるBEV攻勢をワールドワイドで進めている。2020年に欧州で発売したコンパクトハッチのID.3を皮切りに、クロスオーバーSUVのID.4やID.5、3列シートのID.6、ワンボックスID.BUZZ、フラッグシップセダンのID.7とラインナップを着々と揃えてきている。

そして日本市場にはじめて導入されたBEVがID.4だ。グレード展開は125kWのモーターと52kWhバッテリー(航続可能距離は435km)の「Lite」と、150kWのモーターと77kWhのバッテリー(同618km)を組み合わせる「Pro」のふたつを用意する。ボディサイズは同ブランドのティグアンより全長が少し長い程度で、日本の道路環境においても道を選ぶ必要はなさそうだ。

画像: ルーフライン後端はなだらかに下降し、Cピラーを寝かせるようデザインされたことで、クーペのようなフォルムを描く。

ルーフライン後端はなだらかに下降し、Cピラーを寝かせるようデザインされたことで、クーペのようなフォルムを描く。

インテリアはフォルクスワーゲンらしく、シンプルイズベストを具現化したような室内で好感度も高い。ドライバーの正面には5.3インチのメーターディスプレイ、センターコンソールには12インチディスプレイ(Liteは10インチ)が用意され、ここで先進運転支援システムや車両の設定などができるようになっている。

BEV専用に新たに開発されたMEBプラットフォームの採用により、駆動用バッテリーを前後の車軸間にレイアウトすることでロングホイールベースを実現し、従来のカテゴリーよりも1クラス上に相当する広い室内空間と、543〜1575Lという容量の大きな荷室が確保されている。

さらには、重量のあるバッテリーをボディ下に格納することで、車両の低重心化と最適な車両の重量バランスを両立するとともに、リア駆動により高い操舵性とトラクション性能を実現している。

走り出して感じられたのは、ほどよい加速フィールだ。多くのBEVで見受けられる過剰とも思える加速の演出はなく、速さだけを訴求するタイプのBEVではないのだ。これならエンジン車から乗り換えても違和感は覚えないだろう。

画像: web.motormagazine.co.jp
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フォルクスワーゲン ID.4 Pro 主要諸元

●全長×全幅×全高:4585×1850×1640mm
●ホイールベース:2770mm
●車両重量:2140kg
●パワートレーン:1モーター
●最高出力:150kW
●最大トルク:310Nm
●最小回転半径:5.4m
●駆動方式:RWD
●一充電走行距離:618km(WLTCモード)
●総電力量:77.0kWh
●タイヤサイズ:前235/50R20、後255/45R20
●車両価格:648万8000円

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