2023年6月8日(米テキサス・現地時間)、2世代目となるレクサスの本格オフローダー「GX」のワールドプレミアが、米国テキサス州オースティンで行われた。7人乗り3列シートの標準車に加え、アウトドア志向をより強めた5人乗り2列シート「オーバートレイル(OVERTRAIL)」もラインナップされる。

レクサス ボディオンフレーム車初のハイブリッドシステム搭載モデルが登場

パワーソースは、3.5L V6ツインターボ(V35A-FTS)と2.4L 直4ターボ(T24A-FTS)+ハイブリッドシステムの2タイプが用意される。

画像: 3.5L V6ツインターボ(V35A-FTS)には10速ATが組み合わされる。

3.5L V6ツインターボ(V35A-FTS)には10速ATが組み合わされる。

3.5L V6ツインターボエンジンには、発進時を除くほぼ全域でロックアップクラッチを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現する10速ATを設定。従来の6速ATよりギヤステップのクロス化や全体のギヤレシオのワイドレンジ化が図られている。

また、高出力・大トルクの3.5L V6ツインターボエンジンの搭載により、トレーラーヒッチの牽引可能重量はクラストップレベルの
約3,600kgを実現している。

片や2.4L 直4ターボ+ハイブリッドシステムは、高熱効率な2.4L直列4気筒エンジンと新開発のダイレクトシフト8速ATの間に、モーターと湿式クラッチが一体となったフロントモジュールを組み合わせたものとなる。

ちなみに、レクサス ボディオンフレーム車初のハイブリッドシステム搭載となる。

スタビライザー効果を細かく制御する「E-KDSS」をレクサス初採用

走行性能はでは、オンロードの操縦安定性とオフロードの走破性を高次元で両立する、レクサス初採用の「E-KDSS」に注目したい。前後の電動式スタビライザーを独立制御し、路面状況や前後輪それぞれの状況に応じて、より細かくスタビライザーの効果を変化させるものだ。

画像: 「E-KDSS」作動イメージ。

「E-KDSS」作動イメージ。

新開発のサスペンションと組み合わされることで、従来を超えるホイールアーティキュレーションを実現し、岩石路やモーグル路などにおける路面追従性の向上が図られるという。

オフロード走行時の負荷を軽減する「クロールコントロール」も装備する。オウトツの激しいオフロードや滑りやすい路面を走行する際の運転負荷を軽減するもので、5段階の速度設定に合わせて、駆動力とブレーキ油圧を自動で制御してくれる。

これにより、アクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能。ホイールスピンや車輪のロックを抑制するため、スタックからの脱出能力が高く、駆動系への負荷も軽減する。

走行支援システムも充実させている。オフロード走行支援を、従来の5つのモードから、6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)へ拡充したマルチテレインセレクトを採用。

新たに加わったAUTOモードは、各種センサーの情報から走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンション制御を最適化する役目を果たす。また、従来ローレンジ(L4)のみであった動作範囲をハイレンジ(H4)にも拡張。岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行まで、しっかりとカバーしてくれるようになった。

マルチテレインモニターに後輪周辺クローズアップの新機能追加

4つのカメラを有する、「マルチテレインモニター」も心強い。フロント、サイド両側、リアに搭載したカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替え、14インチディスプレイに車両周辺映像を映し出し、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認することができる。

画像: 「マルチテレインモニター」。アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として見ることができる。

「マルチテレインモニター」。アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として見ることができる。

アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として提供し、現在の車両やタイヤ位置を示す線を合成することで車両下の状態や前輪の位置が確認できる。さらに、車両を透過し、後輪周辺をクローズアップして大きく表示する機能も追加。タイヤ付近の状況や障害物との距離感を把握でき、スタックや行き止まりからの脱出に役立ちそうだ。

急坂路での運転負荷を軽減する「ダウンヒルアシストコントロール」も装備。エンジンブレーキだけでは十分減速できないような険しい急坂路を下る際、四輪のブレーキ油圧を自動的に個別制御し、タイヤロックさせること無くサポートし。スイッチ操作によって選択された車速が保たれるため、ブレーキやアクセルの操作に気を使うことなく、ステアリング操作に集中することができる。

疲労軽減に役立つ、専用シートも嬉しい。悪路走行時の頭部揺れを低減するために、シートバックサイドを標準仕様に比べて柔らかくし、体がシートバックサイドに接触した際、胸部への左右の揺れをいなすことで頭部の揺れを抑え、前方視界の安定化と疲労軽減に寄与するというものだ。

先進予防安全技術は、「Lexus Safety System +」を装備。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、交差点などでの車両や、横断歩行者/自転車との衝突回避を支援する.「プリクラッシュセーフティ(PCS)」をはじめ、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」、「レーンディパーチャーアラート(LDA)」、「レーントレーシングアシスト(LTA)などの機能が安全運転をサポートしてくれる。

レクサスGX主要諸元

●全長×全幅×全高:4950×1980×1870mm
●ホイールベース:2850mm
●パワートレーン:3.5L V6ツインターボ/2.4L 直4ターボハイブリッド
●駆動方式:フルタイム4WD
●ホイールサイズ:18/20/22インチ

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