創立60周年を機に、新しいステージへ足を踏み出したランボルギーニ。それは日本でも同様で、新世代のフラッグシップモデルとなるV12エンジン搭載HPEV(※)のレヴエルトが、ジャパンプレミアされた。ここではランボルギーニジャパンの代表、ダビデさんとウルスでドライブしながら対談、話題は多岐にわたった。(Motor Magazine2023年8月号より)

レヴエルトに乗って加速すると真っ先に「動画」が思い浮かびます

千葉 レヴエルトに興味が膨らみました。まだ乗っていませんがダビデさんは乗りましたか?

画像: レヴエルトのジャパンプレミアの翌々日、梅雨時期にもかかわらず雨のない今回のドライブが叶った。

レヴエルトのジャパンプレミアの翌々日、梅雨時期にもかかわらず雨のない今回のドライブが叶った。

ダビデ 乗りました。新しいモデルに乗るとき、社内の人間は厳しい目で見て評価するのが仕事でもあるので、最初はちょっとどうなのかなという感じでした。そもそも電気パワーを使うってどうなのか、クルマの重量がどうハンドリングに影響しているのかも気になっていました。

そうした懸念はありましたが発進したら「ワオ」でした。自然吸気エンジンと電気パワーが組み合わされ、当然トルクは上がっていますが、普通のV12のように回転が上がっていくとその音が同じように聞こえるのに、クルマのリアクションが不思議な感覚になります。

千葉“ 「ワオ」が楽しみです。

ダビデ ローンチ時のプレゼンに稲妻と雷鳴が合体したような動画がありましたが、レヴエルトに乗って加速すると真っ先にそれが思い浮かびます。これが新しいランボルギーニのV12のエモーションで自然吸気エンジンが感じられると同時にエンジン回転数が上がるにつれて自然吸気の音色と、その加速、リアクション、ギアチェンジの反応がこれまでとはまったく違った感覚になります。自分の脳と気持ちは、以前のV12に慣れていますからそこを理解するまで少し時間がかかるんですよ。

千葉 プレゼン動画は新しい時代のランボルギーニを感じました。

ダビデ FROM NOW ONが今回のスローガンなんですが、要するに電源を入れての「オン」という意味です。ただ、NOW ONというのは、今後という意味なので、ランボルギーニの未来を示唆しています。

単に電気自動車のトレンドに乗ったわけではなくランボルギーニらしいやり方で電動化したということです。レヴエルトは、今までのランボルギーニの中で最速なんです。つまりまったく妥協せずに電動化し新しいランボルギーニが誕生したのです。

千葉 日本に熱いランボルギーニファンが多いのはどうしてですか。

ダビデ すごく面白い質問ですね。実は私も3年前に日本で仕事するようになってから、ずっと考えてました。ひとつはスーパーカーを愛する長い伝統や歴史がありクルマ文化がしっかりと根付いてるということもあって自然にクルマに対する愛情が深いのだと思うんです。

その中でも、ランボルギーへの愛を考えると、やはり日本でクンタッチの果たした役割は大きいでしょうね。これまでもランボルギーニファミリーという話をしたことがありますが、共通点はランボルギーニ愛だと感じています。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和)

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