内外装デザインからシャシ、ラダーフレーム、エンジンなどを一新
三菱のピックアップトラックは1978年に発売以来、45年間で5世代にわたり約560万台を生産し、世界約150ヵ国で販売してきた三菱自動車の世界戦略車だ。
約9年ぶりのフルモデルチェンジで6代目となった新型トライトン(一部の国や地域では「L200」として販売)は、「Power for Adventure」という商品コンセプトのもとで開発を進め、内外装デザインからシャシ、ラダーフレーム、エンジンなどを一新した。
新型トライトンは、SUVの快適性とトラックの実用性を兼ね備えた2列シートの「ダブルキャブ」、1列シートのベーシックな「シングルキャブ」、そしてフロントシート後ろに荷室スペースを設けることでリクライニングも可能な「クラブキャブ」と、用途に応じた3タイプのボディを設定した。
新開発のラダーフレームは従来型から断面積を65%増やし、曲げ剛性40%、ねじり剛性60%の強化を実現。一方でハイテン鋼の採用比率を大幅に増加することで、重量増を最小限に抑えている。
新開発の4N16型 2.4L クリーンディーゼルターボエンジンは、150kW/470Nmの高出力仕様、135kW/430Nmの標準仕様、そして110kW/330Nmのベーシック仕様と、こちらも用途に応じた3種類の出力の異なる仕様が用意されている。トランスミッションは従来車で好評のスポーツモード付き6速ATと、シフトレバーをワイヤー式とすることでエンジンから直接伝わる振動を低減して快適性を向上した6速MTを採用。
4WDシステムは走行中にダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更することができ、前40%:後60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備えた三菱独自のスーパーセレクト4WD-IIと、イージーセレクト4WDを引き続き採用。スーパーセレクト4WD-II搭載車には、新たにアクティブヨーコントロール(AYC)も採用した。