ルノーは輸入車で唯一、フルハイブリッド機構を備える「Eテック」をラインナップしている。今回、その実力を探るためにアルカナEテック フルハイブリッドでWLTC燃費22.8km/L超を目指した。 27メディアが参加した往復約90kmのプチ燃費チャレンジで、果たしてMMチームは優勝はできたのか。(Motor Magazine2023年9月号より)

好燃費を出すために、軽いTシャツで挑みました

メディア対抗のルノー燃費チャレンジが再び行われた。MMチームのエース(?)ドライバーとして2023年の春、ルーテシア Eテック フルハイブリッド以下、(Eテック)で横浜から松山まで走った約800kmは燃費31.07km/Lという記録で4位タイ(23台中)。

画像: 出発時のバッテリー残量は運任せ。MMチームの車両は、8目盛り中で3目盛りしか残っていないスタートだった。

出発時のバッテリー残量は運任せ。MMチームの車両は、8目盛り中で3目盛りしか残っていないスタートだった。

そのリベンジとしてアルカナ Eテックで再チャレンジした今回は、30.05km/Lで5位(27台中)。また編集長の期待に応えられず、不甲斐ない結果だった・・・。

燃費競争でトップを目指すために、ドライブモードはエコにして、エアコンは体調に影響のない程度にオフ。エコドライブの基本となる走り方で、発進はスムーズに長々と加速せず、理想だと考える速度を一定に保つよう心がけた。

これに加え、エネルギーフローメーターを見ながらモーター走行をより積極的に使うことを意識した。しかし巧みな制御を行うシステムに身を委ねても良かったのかもしれない、と今は思っている。

充電状態や運転方法などにもよるが、Eテックは低速域では発進時を含めモーター走行が中心だが、中速域ではモーターとエンジンを極めて巧みに制御するハイブリッド走行となる。ちなみにエンジンが駆動に加わっても音や振動もかなり抑えられ、ロングドライブの快適性も高い印象だ。また中速域でも意外とモーター走行する。

私はアクセルペダル操作を巧みに行ってモーターを積極的に利用してみたが、それが正解なのかはわからない。ちなみにアルカナ Eテックは、高速域ではエンジンが主体の走行となり、追い越し時はモーターがアシストを行っている。

参加チームすべてがWLTC燃費を超えた

往復で同じコースなら、往路の上り坂は復路では下り坂になる。長い下り坂を走る時は「タイヤさん、どんどん転がって~」とばかりに惰性走行を心がけ、そのままでは法定速度を超えてしまいそうな場合はギアを「B」モードに変更して回生を強め、バッテリーに電気を蓄えるように心がけた。

そもそも、アルカナ EテックのWLTC燃費は22.8km/L。78~79ページの試乗記でもカタログ値に近い燃費を表示していたので、普通にエコドライブを心がけるだけで燃費の良い走行ができることは疑う余地もない。

またアルカナ Eテックは登坂路で速度低下を防ぐアクセルワークや、周囲のクルマの流れを読みつつ車間距離を取るといった時の微妙なペダル操作もしやすい。

アルカナテックの燃費の最高値を探るような今回のチャレンジは、ルノーのフルハイブリッドの高い実力と懐の深さを知る良い体験となった。(文:飯田裕子/写真:坂本未来)

画像: 参加チームすべてがWLTC燃費を超えた

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