2023年9月5日(ドイツ現地時間)、フォルクスワーゲンはミュンヘンで開催される2023 IAA モビリティ(ドイツ国際モーターショー)で、100%電気自動車のGTI「ID. GTI コンセプト」をワールドプレミアする。これは単なるショーモデルではなく、量産化が決定しているという。
ID. GTIの「I」はインテリジェンスを意味する
1976年に発表された初代ゴルフGTI以来、フォルクスワーゲンは歴代のゴルフをはじめ、シロッコ、ポロ、アップ!にホットバージョンである「GTI」をラインナップしてきた。そしていよいよ、電気自動車(EV)の「ID.」シリーズにもGTIモデルが登場した。ただし、歴代のGTIの「I」とは「インジェクション」の意味だったが、このID. GTIでは高性能な駆動&シャシ システムを象徴する「インテリジェンス」を意味しているという。
ID. GTIは、2023年3月に発表された、ID. 2オール(all)をベースにしている。そのサイズは、全長4104×全幅1804×全高1499mm、ホイールベースは2600mm。現行型のポロよりほんの少し大きいといったところだ。EVゆえフロントグリルは閉じられているが、GTI伝統のレッドラインと赤いGTIロゴが入れられている。フロントバンパースポイラーにはゴルフ5 GTI以降を象徴するハニカム構造のエアインテークが備わっている。
サイドビューでは、ゴルフを彷彿とさせる太いCピラーがボディサイドへ流れ込み、サイドシル下部はマットブラックのプラスティックで空力性能を最適化している。20インチのアロイホイールはこのコンセプトカーのために特別デザインされた。タイヤサイズは、245/35R20だ。
ルーフ後端の大型スポイラーは、歴代のゴルフGTIからインスパイアされたものだが、ルーフから少し離れて設置されてダウンフォースを最適化する。リアバンパー下の黒いディフューザーは、初代ゴルフGTIのブラックバンパーを想起させるものとなっている。