アウディの中でもヒットモデルのミドルサイズSUVのQ5。そのQ5のBEV版ともいえるのがQ6 eトロンである。新世代テクノロジーを搭載したQ6 eトロン プロトタイプに試乗した。(Motor Magazine2023年10月号より)

プレミアムBEV-SUVの資質を十分に持ち合わせたモデル

画像: 市販モデルとして初めて、ライトの形状だけでなく、その動きの両方をデザインしたモデルとなる。

市販モデルとして初めて、ライトの形状だけでなく、その動きの両方をデザインしたモデルとなる。

試乗したQ6 eトロンとSQ6 eトロンのプロトタイプのパワートレーンの完成度は高く、即座に得られる大トルクと優れたトラクションにより、スポーツモードではとくにスムーズでダイナミックな加速が得られた。ただし、2500kg以上の重量と、前述した課題の残る空気抵抗によってアウトバーンでのハイスピードクルージングは苦手だ。

一方で新しいパワートレーンは非常に洗練されており、快適なクルージングを可能にしている。サスペンションはフロントに新開発のダブルウイッシュボーン、リアはマルチリンクを採用している。またエアサスを装備したQ6 eトロンは素晴らしいボディコントロール性能を持っており、ロール、ダイブ、スクワットをすべて巧みに制御し、起伏に富んだ道路でも同様に常にフラットで快適な乗り心地を提供してくれた。

およそ丸1日の間、十分に試乗したQ6 eトロンの印象はプレミアムBEV-SUVとしてBMW iXやメルセデスEQS SUVなどのアッパークラスモデルに対しても十分に競争できる内容に仕上がっていると感じた。

さらに過去10年ほどの間でもっとも売れている同社のアッパーミドルクラスICE搭載のSUVモデル、Q5などに代わる未来の最良の選択肢となる性能を十分に備えている。

2024年には日本でも発売が始まる予定だが、日程や価格についての情報は8月中旬の現時点ではまだ発表が行われていない。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)

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