いまの時代に、スポーツイメージを強く打ち出しているクルマに乗るのは挑戦的で夢のある選択だと言える。楽しそうなことなら、自分からチャレンジしてみよう。MotorMagazine編集部のスタッフが最新のスポーツモデル6台に試乗、それぞれが担当のクルマに感じたホンネの印象を大いに語る。(Motor Magazine2023年10月号より)

フォルクスワーゲン ゴルフR「現役ゴルフ乗りにこそ乗ってほしい」

画像: ファミリーカーとしての美徳を見失うことなく、上級シフトを極める誇り。

ファミリーカーとしての美徳を見失うことなく、上級シフトを極める誇り。

ゴルフRには驚かされた。ベースがゴルフであると聞くと、特別感より生活感を想像してしまう。けれど高速道路の合流で、ひとたびアクセルペダルを深く踏むと怒涛の加速を見せ、ちょっと怖くなってペダルから足を離すとバブリング音を響かせる。その特別感に実に驚いたその時には、ゴルフであることを忘れてしまう。

一方でオプションのDCCは乗り心地に極めて良い影響を及ぼし、路面の継ぎ目やオウトツを綺麗にいなす。そして取材道具や撮影機材をたっぷり積むことができる点はさすがゴルフだ。

Rの名を持つゴルフのトップモデルは、ゴルフの秀でた日常使いでの魅力をそのままに走りの特別感を存分に味わうことのできる、驚きの1台だった。( 川内優作)

ロータス エミーラ V6「意のままに機械を操る、という愉悦」

画像: 乗り手を選ぶことは確か。だからこそ乗りこなすことを誇る資格がある。

乗り手を選ぶことは確か。だからこそ乗りこなすことを誇る資格がある。

実車を目の当たりにした時、そのスタイリングにスポーツカーというよりスーパーカーという印象を受けた。車内に乗り込むと真っ赤なエンジンスタートボタンカバーが特別感を演出。

マットシルバーのシフトノブの下はメッシュ状になってシフトリンケージが見える。メカニカルな要素を視覚から感じさせてくれる。

6台中唯一のMTモデルのエミーラ。ちょっと緊張しながらやや重めのクラッチペダルを繋ぎ発進させた。クラッチのアシスト機能は搭載していないけど、やはりクルマを操る楽しさを持っている。

エンジンは気持ちよく吹き上がってくれるけれど、もう少し官能的なサウンドにして欲しい。でも、ロータス最後の内燃機関モデルは、ちゃんと特別感を味わうことができた。(根本貴正)

BMW M4 コンペティション クーペ「格の違いを見せつけるオールマイティ」

画像: まさに「鉄板」。少々のことではビクともしない信念を持つからこそ与えられる称号。

まさに「鉄板」。少々のことではビクともしない信念を持つからこそ与えられる称号。

最新型M4コンペティションは、カーブドディスプレイの採用でインパネまわりのデザインが大きく変わるとともに、駆動方式も4WDのみとなった。

FRで登場した最初の印象と比べると、全体的にしっとりとした乗り味と感じた。今回の6台では、オールマイティさという意味でC43とゴルフRに並ぶ優等生だが、力強さや速さ、ドライビングの楽しさという点ではやはり格が違う位置づけだ。

ミッドシップの3車では、エミーラの仕上がりの良さには正直驚かされた。丁寧な操作に正直に応えてくれるので、自然と真剣に運転するようになる。ケイマンGTS4.0の方が気楽である。

ドライビングファンの価値観でもっとも感銘を受けたのはA110 S。これは凄い1台だ。(香高和仁)

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