クルマ、とくにスポーツカーは一般道路の試乗だけで本質の魅力を語ることは難しい。今回スパ西浦モーターパークへ持ち込んだ6台を、腕利きな2人のドライバーがハンドルを握った。スポーツカーの魅力とは彼らにとって、いったいどんなものなのだろうか。ここでは実際に試乗をした印象を対談してもらいながら、スポーツカーに乗る理由を再考した。(Motor Magazine2023年10月号より)

やっぱりスポーツカーはエンジンを回して走りたい

佐藤 ケイマンの走りは本当に素晴らしいけど、全体的に古さを感じました。

こもだ 確かにね。でも、ケイマンは今後BEVになりますよね。

画像: サーキット走行では、時折2人が車両の走行モードについて意見交換を行っていた。その違いは明白だという。

サーキット走行では、時折2人が車両の走行モードについて意見交換を行っていた。その違いは明白だという。

── そうですね、次は電気自動車になる予定です。

こもだ 電気自動車は加速力が強いから、クルマによってはアクセルペダルを踏んだ途端に、後ろから大型車に追突されたかと思うような時があります。

佐藤 そうそう、その表現すごく良いですね。初めてBEVに乗った時はエンジン音がしないのにスピードを感じるという違和感がありました。

── BEVの世界は凄いですね。エンジンは可愛いと感じてしまいます。

佐藤 確かにそうですね。BEVはトルクの強さや滑らかな走行フィールとか良いところがいっぱいあります。それでも、やはり今回こうして楽しいエンジン車に乗ってみると、みんなそれぞれに「味」があっていいじゃないですか。

だから今後どうしようかなって思ってしまいます。理性ではわかっていても、身体はどうしてもエンジン車を欲してしまいます。

── ケイマン、A110、エミーラというかロータスも次はBEVです。

佐藤 え~、エンジン車なくして欲しくない!

── 本格的な電動化の時代なので、次の西浦テストは全部BEVで走ってもらうかもしれませんね。

こもだ けど充電は大丈夫なのかな。

── 西浦には、普通充電器がいくつも用意されていますので大丈夫でしょう。次は何で走りましょうか?

こもだ でも、そのうちeフューエルができて、電気なんか使わなくてもよくなるかもしれないですね。

佐藤 私もそうなってほしいです。

(聞き手&まとめ:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和、井上雅行、根本貴正)

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