2010年6月、日産から個性派クロスオーバー「ジューク」が登場した。当時、SUVとコンパクトスポーツカーの要素を組み合わせたエキセントリックなルックスが大きな話題を呼んだが、その走りも驚くほどアグレッシブだった。ここではデビュー間もなく行われた国内試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2010年9月号より)

本命は秋に追加される新開発の1.6L直噴ターボ!?

ボディの良さがわかると気になってくるのが、パワートレーンとのバランスだ。

画像: ツインインジェクター採用の1.5LのHR15DEユニット(114ps)。燃費は19km/Lと良好。

ツインインジェクター採用の1.5LのHR15DEユニット(114ps)。燃費は19km/Lと良好。

ジュークは「ノーマル」「スポーツ」「エコ」の3つのドライブモードを持ち、それぞれでエンジン、CVT、エアコンの制御を変えているが、もっとも気持ちよく走れるはずのスポーツでも、「ここでもうひと伸び欲しい」「パドルでシフトしたい」と感じることがしばしば。だが、残念ながら今回用意された15RXにはオプションでもパドルシフトはもちろん、マニュアルモードシフトはなし。これにはそれなりの理由がある。

6月19日に発売された15RXと15RSは、そのデザインと走りだけでなく、燃費(19㎞/L)と低価格(1,790,250円と1,690,500円)が大きなセールスポイント。魅力的な価格と燃費を武器にして、エコカー補助金があるうちに前出しして売ろうという戦略グレードなのだ。

秋には、新開発の1.6L直噴ターボを搭載したグレードが追加される予定。こちらには4WD仕様とともに、6速マニュアルモード付CVTの仕様も用意される。クルマ本来のコンセプトからすれば、本命は明らかにこちら。「楽しい走りができる」(日産関係者談)という直噴ターボの気になる出来映えも含め、ジュークへの真の評価(走り好きの人は購入も)は、もう少し待ったほうがよさそうだ。(文:Motor Magazine編集部/写真:玉井 充)

日産ジューク 15RX 主要諸元

●全長×全幅×全高:4135×1765×1565mm 
●ホイールベース:2530mm
●車両重量:1170kg
●エンジン:直4DOHC
●排気量:1498cc
●最高出力:84kW(114ps)/6000rpm
●最大トルク:150Nm(15.3kgm)/4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:FF
●車両価格:179万0250円(2010年当時)

This article is a sponsored article by
''.