「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、三菱 ミラージュ(タイ仕様)だ。

インテリアの質感も高く、室内は十分に広い

画像: インテリアのデザインは世界共通で、日本仕様もほぼ同じ。中・上級グレードには加飾パネルやメッキ素材が使われている

インテリアのデザインは世界共通で、日本仕様もほぼ同じ。中・上級グレードには加飾パネルやメッキ素材が使われている

エンジンは出足から素早いタイプではなく、低中速よりも高速域のほうが伸びていくようなフィーリング。タイは山岳地帯が1割しかないという高低差が少ない平坦な国なので、粘り強い低速トルクよりも高速でそこそこのスピードで巡航できて、小排気量でも高回転域まで気持ち良く回るフィーリングの方が好まれるようだ。乗ってすぐ自分の手足感覚で運転できるという、ミツビシらしい乗りやすさや走りの良さが印象的だった。

インテリアのクオリティも高く、後席も十分に広い。ヒザまわりもヘッドクリアランスもかなり余裕があり、大人5名がしっかりと座れる。ちなみに後席のヘッドレストは、タイ仕様ではふたつだったが、日本仕様はどうなるのかは気になるところだ。

後席シートバックは6:4の分割式。少量の荷物の配達や営業にはコンパクトカーを使うことが多く、スプリットシートは人気が高いとのこと。ボディサイズはコルトより小さいミラージュだが、荷室の床面を深くしてVDA方式ではコルトより積載容量は約40Lも増えている。

日本仕様のスペックや装備は未定だが、このボディ&シャシの出来なら大いに期待できそうだと感じさせてくれた。

画像: 日本仕様のエンジンは同じ3気筒でも1Lになるようだが、このボディ&シャシの出来なら大いに期待できそうだ。

日本仕様のエンジンは同じ3気筒でも1Lになるようだが、このボディ&シャシの出来なら大いに期待できそうだ。

三菱 ミラージュ GLS(タイ仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:3710×1665×1490mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:865kg
●エンジン:直3 DOHC
●総排気量:1193cc
●最高出力:57kW(78ps)/6000rpm
●最大トルク:100Nm(10.2kgm)/4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・35L
●JC08モード燃費:未発表
●タイヤサイズ:165/65R14

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