2023年12月7日、スズキはワゴンRの累計国内販売台数が500万台を突破したと発表しました。1993年9月の初代発売以来、30年3カ月目で達成しました。スズキのクルマ(4輪車)で、国内累計販売500万台を達成したモデルはワゴンRのほかにはアルトがあります。こちらは37年8カ月目で達成しています。そんなワゴンRを振り返ってみましょう。

省燃費性能が大幅にアップした5代目ワゴンR(2012年9月)

画像: 一見すると4代目に似ていますが、省燃費性能を高めるべく中身は大幅に進化しました。

一見すると4代目に似ていますが、省燃費性能を高めるべく中身は大幅に進化しました。

2012年9月 、5代目ワゴンRが登場します。この世代では今ではすっかりおなじみになったスズキの省燃費技術「エネチャージ」や「エコクール」が採用されました。さらに内外装、パワートレーンをなど車両全体の軽量化に取り組み、最大で約70kgの軽量化を実現しています。これらにより、NA(自然吸気)エンジンの2WD車は28.8km/Lという当時の軽ワゴンではトップの省燃費性能を誇っていました。ちなみにターボエンジン車(2WD)でも26.8km/Lという優れた燃費でした。なお、2013年9月には国内累計販売台数400万台を達成しました。

運転支援システムなどが充実した6代目ワゴンR(2017年2月)

画像: 左からスティングレー、カスタム、FX。6代目ではグレードごとに個性が異なるフロントマスクとなりました。

左からスティングレー、カスタム、FX。6代目ではグレードごとに個性が異なるフロントマスクとなりました。

2017年2月 、現行型である6代目ワゴンRが発売されました。この世代からは標準車、カスタム、スティングレーとグレードによって明確に異なるフロントマスクが採用されました。プラットフォームは軽量化と高剛性化を両立した「HEARTECT(ハーテクト)」に変更されたほか、部品単位での軽量化により5代目よりも約20kgもの軽量化が図られてました。さらに単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを併用したデュアルセンサーブレーキサポートやヘッドアップディスプレイ(軽自動車では初採用)を採用するなど、あらゆる部分で大幅に近代化されました。また、2019年12月にはNAエンジンが新開発のR06D型に、CVTも新開発のものに換装されています。

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