2024年1月19日、マツダはフラッグシップモデルであるDセグメント セダン&ワゴンの「マツダ6」の国内向けモデルの販売を終了すると発表した。生産終了時期は2024年4月中旬を予定している。
日本市場における国産セダンは壊滅状態に近い?
マツダでは「今後は、セダンはマツダ3が、ワゴンはCXシリーズがその役割を受け継ぎ、時代に適合した走る歓びによってお客様にいきいきとした体験をお届けする」とアナウンスしている。
いまや、日本のDセグメント セダン&ワゴンはマツダ6だけでなく、壊滅状態に近い。トヨタ マークII(およびマークX)は既に2019年にフェードアウトし、マツダ6が販売終了となれば、残っているのはレクサス IS、日産 スカイライン、スバル WRXとレヴォーグ(ワゴンのみ)くらいだ。セダンを生産していない日本メーカーも増えている。
だが、マツダ6などがターゲットとしていたヨーロッパのDセグメント セダン&ワゴンは、日本でも人気を集めている。SUVやミニバンなら日本車で十分だけれど、Dセグメントのセダン&ワゴンを買うなら、やはり本家(?)の「ジャーマン3」であるCクラス/3シリーズ/A4へと流れてしまうようだ。
マツダとしては、1970年に登場したカペラ(一時期はクロノスと被るが)から連綿と続いてきたミッドサイズ カーの歴史は、これで終止符を打つのだろうか。生産終了時期は2024年4月中旬を予定しているが、受注は生産台数に達した時点で終了となる。
最後のマツダ ミッドサイズカーを新車で手に入れたいと考えている人は、終了までに注文可能な車種やグレードなど、詳細に関しては近くのマツダ販売店に問い合わせてみて欲しい。なお、輸出仕様に関しては生産は継続される。(文:篠原 政明)