ガソリン、ディーゼルのMHEVとガソリンPHEVをラインナップ
2024年1月の国内導入時点でラインナップされたのは、ガソリンエンジン+MHEVのE200、ディーゼルエンジン+MHEVのE220d、ガソリンエンジン+PHEVを積むE350eの3タイプ。しかも、搭載されるエンジンがいずれも排気量2Lの4気筒となる点も注目される。
なお、本国ではこれ以外にもハイパフォーマンスなPHEVのE400eが用意されているほか、将来的には6気筒モデルが追加されると予告されているが、これらの日本導入についてはまだアナウンスがないようだ。
ボディタイプに関してはセダンに加えてステーションワゴンも同時に発表されているのが興味深い。なお、現時点でPHEVはセダンのみの設定となっているため、Eクラス全体としては計5モデルがラインナップされている。
新型Eクラスでもうひとつ特徴的なのは、車載オペレーティングシステム(いわゆるOS)に自社開発のMB.OSを部分的に採用した点にある。
自動車のプラットフォームには、よく知られているメカニカルなプラットフォームに加えて「電気的、電子的なプラットフォーム」も存在しており、これが装備品の内容にも深く関わっている。
新型では、主にインフォテインメント系に最新のMB.OSを投入したことで、合計3枚のディスプレイでダッシュボード全体をカバーするMBUXスーパースクリーンが初めて設定されたことも注目に値する。
スタイリングは、フロントマスクのデザインにEQシリーズに似たモチーフが採り入れられているが、全体的なフォルムは先代Eクラスの流れを汲むオーソドックスなもの。そのうえで、ボディパネルの抑揚をていねいに仕上げたり、パネル間のギャップを狭めるなどにより、従来型を上まわるクオリティ感を実現している。