メルセデス・ベンツの中核モデルであるEクラス。その新型Eクラスが2024年1月に日本でも発表された。先代モデルよりも長く、低くなったプロポーションに一新されたフロントマスク。公開されたばかりの新型Eクラスとは。(Motor Magazine 2024年3月号より)

ガソリン、ディーゼルのMHEVとガソリンPHEVをラインナップ

2024年1月の国内導入時点でラインナップされたのは、ガソリンエンジン+MHEVのE200、ディーゼルエンジン+MHEVのE220d、ガソリンエンジン+PHEVを積むE350eの3タイプ。しかも、搭載されるエンジンがいずれも排気量2Lの4気筒となる点も注目される。

画像: ステーションワゴンは、リアエンドに向けて流れるように丸みを帯びたラインが実にスタイリッシュ。

ステーションワゴンは、リアエンドに向けて流れるように丸みを帯びたラインが実にスタイリッシュ。

なお、本国ではこれ以外にもハイパフォーマンスなPHEVのE400eが用意されているほか、将来的には6気筒モデルが追加されると予告されているが、これらの日本導入についてはまだアナウンスがないようだ。

ボディタイプに関してはセダンに加えてステーションワゴンも同時に発表されているのが興味深い。なお、現時点でPHEVはセダンのみの設定となっているため、Eクラス全体としては計5モデルがラインナップされている。

新型Eクラスでもうひとつ特徴的なのは、車載オペレーティングシステム(いわゆるOS)に自社開発のMB.OSを部分的に採用した点にある。

画像: ダッシュボードに広がるMBUXスーパースクリーン(オプション)。ドライバーからは走行中、助手席ディスプレイは見えない。

ダッシュボードに広がるMBUXスーパースクリーン(オプション)。ドライバーからは走行中、助手席ディスプレイは見えない。

自動車のプラットフォームには、よく知られているメカニカルなプラットフォームに加えて「電気的、電子的なプラットフォーム」も存在しており、これが装備品の内容にも深く関わっている。

新型では、主にインフォテインメント系に最新のMB.OSを投入したことで、合計3枚のディスプレイでダッシュボード全体をカバーするMBUXスーパースクリーンが初めて設定されたことも注目に値する。

スタイリングは、フロントマスクのデザインにEQシリーズに似たモチーフが採り入れられているが、全体的なフォルムは先代Eクラスの流れを汲むオーソドックスなもの。そのうえで、ボディパネルの抑揚をていねいに仕上げたり、パネル間のギャップを狭めるなどにより、従来型を上まわるクオリティ感を実現している。

画像: ヘッドライトとフロントグリルをつなぐハイグロスブラック仕上げのパネルはBEVを想起させるデザインとなっている。

ヘッドライトとフロントグリルをつなぐハイグロスブラック仕上げのパネルはBEVを想起させるデザインとなっている。

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