メルセデス・ベンツの中核モデルであるEクラス。その新型Eクラスが2024年1月に日本でも発表された。先代モデルよりも長く、低くなったプロポーションに一新されたフロントマスク。公開されたばかりの新型Eクラスとは。(Motor Magazine 2024年3月号より)

Eクラスらしい高い静粛性と、優しい乗り味

オーストリアで開催された国際試乗会では、PHEVのE300e(実質的に国内仕様のE350eと同じ)に加え、E200やE220dなどのハンドルを握ったが、どのモデルも静粛性が高く、乗り心地も快適だった。

画像: グリル周囲が白く光るイルミネーティッドラジエターグリルはE350eのオプション。

グリル周囲が白く光るイルミネーティッドラジエターグリルはE350eのオプション。

なかでも足まわりの設定は、フラットな姿勢を穏やかに保ちながらも、軽いピッチングもあえて許すことで優しい乗り味とするEクラスの伝統が見事に受け継がれている点が印象的だった。

高速直進性や安定性はもちろん良好で、メルセデスが先鞭をつけた安全運転支援システムは内容が豊富なだけでなく確実性・信頼性も高いので、快適で疲れにくいロングドライブが楽しめるだろう。

パワートレーンの印象は、トップエンドで大パワーを炸裂させることはないものの、モーターのアシストで低回転域から力強い反応を示してくれる点が特徴的。その意味でも、新型Eクラスは「エンジン車とBEVの架け橋」と言っていいように感じた。(文:大谷達也/写真:根本貴正(本誌)、メルセデス・ベンツAG)

主要諸元 E 350 e スポーツ エディションスター

●エンジン:直4DOHCターボ
●総排気量:1997cc
●最高出力:150kW(204ps)/6100rpm
●最大トルク:320Nm(32.6kgm)/2000-4000rpm
●WLTPモード燃費:12.7km/L
●CO2排出量:18-12g/km
●モーター:交流同期電動機
●モーター最高出力:92kW(129ps)/2100-6800rpm
●モーター最大トルク:440Nm(44.8kgm)/0-2100rpm
●WLTCモード一充電EV走行距離:112km
●全長:4960mm
●全幅:1880mm
●全高:1485mm
●ホイールベース:2960mm
●車両重量:2170kg
●駆動方式:FR
●トランスミッション:9速AT
●ブレーキ:フロントVディスク・リアVディスク
●タイヤサイズフロント245/40R20・リア275/35R20
●価格:988万円

主要諸元 E220 d ステーションワゴンアバンギャルド

●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1992cc
●最高出力:145kW(197ps)/3600rpm
●最大トルク:440Nm(44.8kgm)/1800-2800rpm
●WLTPモード燃費:19.4km/L
●CO2排出量:133g/km
●モーター:交流同期電動機
●モーター最高出力:17kW(23ps)/1500-2500rpm
●モーター最大トルク:205Nm(20.9kgm)/0-750rpm
●全長:4960mm
●全幅:1880mm
●全高:1470mm
●ホイールベース:2960mm
●車両重量:1930kg
●駆動方式:FR
●トランスミッション:9速AT
●ブレーキ:フロントVディスク・リアVディスク
●タイヤサイズ:フロント225/55R18・リア225/55R18
●価格:955万円

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