まずは「ネオクラ」世代からスタート
さて、それではどのような流れで注文を受け付けてくれるのでしょうか。
ベースとなる車両はまず、80年代後半から90年代前半ごろまでのスポーツカーを想定しています。いわゆる「ネオクラシック」と呼ばれるカテゴリーでしょう。今回、東京オートサロンでお披露目した80スープラのほか、Z20ソアラといった上級ラインナップのほか、SW20 MR2、AE92 レビンなども相談に乗ってくれそうです。
車両は基本的に、トムスが探してくれますが、持ち込みでの対応も可能。レストアのレベルにはレストモッドだけでなく、最大限ノーマルにこだわるピュアなレストアや、エンジンのみ、足回りのみといった部分レストアの相談にも応じてくれます。
ベース車のコンディションや、消耗部品など部品の調達に時間がかかる場合もあることから、一概には決められないそうですが、製作には半年ほどかかるそう。作業は御殿場テクニカルセンターで2023年に稼働したコンプリートカー製作ファクトリーで行います。
気になるお値段は・・・と言えば、これもまたベース車のコンディション次第ということで、一概には提示しきれません。参考として今回、製作している80スープラは、2500万円の予価で受注を受付け、現在すでに4件の申し込みがあるといいます。
実は展示された80スープラとは別にもう1台、A20型セリカのフルレストアモデルがデモカーとして、ほぼ完成に近づいています。いわゆる初代「ダルマセリカ」は70年代のモデルですが、それなりにきれいな個体が見つけやすいのだとか。こちらは工賃、パーツ代を入れても1000万円程度の費用が目安となるそうです。