インテリアはシンプルで高品質。快適装備も抜かりなし!
さて、続いてはインテリアを見てみましょう。ブラックを基調としたシンプルな造りで、気をてらった印象はありません。
が、よく見るとインパネやドアライニングにはシルバー塗装のガーニッシュが施されていたり、センターコンソール(シフト周り)にも同じくシルバー塗装の加飾が備わります。さらにマイナーチェンジで新設された大型のインパネ中央のトレー周辺を囲うピアノブラック加飾もZのみに用意されます。
と、細かな「高品質化」が施されているZは、コンパクトSUVにみられる「チープさ」を見つけることができません。そもそもヴェゼル自体、他モデルに比べて高い質感のインテリアをアドバンテージとしていますので、当然と言えばそうなのですが、Zはその中でもさらに上をいった印象です。
またシートはホンダお得意の高品質な合成皮革「プライムスムース」と触り心地のやさしいファブリックのコンビシートを採用しています。最近登場したWR-Vのそれと比べても、こちらはファブリック表皮にエンボス加工が施されていたりと、特別感も加味されているのが特徴です。
そのほか快適装備の充実ぶりも特徴で、オートエアコンは左右で独立して温度調整ができたり、FF仕様であってもシートヒーター、さらにはステアリングヒーターまで備わります。
リアシートの快適性も他とは一線を画するものです。まず特筆すべきは後席用のエアコン吹き出し口が備わることです(といっても、WR-Vでも装着されているので、できればヴェゼルは全車標準装備してほしかったですが)。後席を使用する場合が少なくない方にとっては、あるとないとでは快適性が大きく変わります。
さらに後席用のUSBチャージャーが2つ備わったり、全席ワンタッチ式パワーウインドウが装備されるほか、運転席と助手席それぞれの裏にシートバックポケットが備わるなど(とくに運転席裏はスマホ用のポケットも装備!)、Zではリアシートを利用する方への快適装備がとにかく充実しています。
トランクルームに目を向けると、まずハンズフリー機能付きのパワーテールゲートが備わるのもZならでは。スペースは当然に他モデルと変わりありませんが、他グレードではオプション扱いとなるパーセルカバー(トノカバー)が標準装備されるのも、Zだけです。
このようにインテリアをみても、その装備充実ぶりはGやXと比べてしまうと正直Z一択では? と思ってしまうほどです。