V8エンジンは先代モデルより40馬力アップ
緻密にチューニングされたシャシに加えて、V8エンジンもカイエンGTSの重要な特徴だ。ポルシェが開発し、ツッフェンハウゼンで製造された4L V8ツインターボエンジンは、大幅な技術改良が施されている。
その結果、効率性が増し、パフォーマンスが大幅に向上した。最高出力は先代モデルを30kW(40ps)上回る368kW(500ps)、最大トルクは40Nm増の660Nmを発生する。
最適化された8速ティプトロニックSトランスミッションは、スポーツモードとスポーツプラスモードでの応答時間とシフト時間を短縮しており、走行性能を大幅に向上させる。
さらなる技術革新として、4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)のトランスファーボックスは独立した水冷回路を備える。この技術も高性能モデルのカイエンターボGTから採用されており、たとえばサーキットやワインディングロード走行の際にも高い耐久性を誇る。
ハイグロスブラック塗装パーツの採用で見た目も差別化
ポルシェのGTSモデルは、よりユニークでよりスポーティーなデザインによって一目でそれとわかる。カイエンGTSは、車両の両サイドとリアにブラックの“GTS”ロゴがあしらわれている。
さらに大型のクーリングエアインテークを備えた特別なフロントエンド、ダークティンテッド ヘッドライトおよびテールライト、レッドのブレーキキャリパーが装備され、他のモデルとの差別化を図っている。
また、サイドスカート、フロントインレー、サイドウインドウトリム、ホイールアーチエクステンションなどはハイグロスブラックで塗装されている。ちなみに先代GTSではこれらはボディ同色だった。
インテリアでは、ヒーテッドGTスポーツステアリングホイールが標準装備となる。高品質素材のRace-Tex(レーステックス)も車内のいたるところに使用されており、ルーフライニング、アームレスト、ドアパネル、8way調節機能付スポーツシートのセンターパネルにこのスエード調のファブリック素材を使用している。
カイエンGTSクーペには、ガラス製の固定式パノラミックルーフ、アダプティブエクステンションリアスポイラーが標準装備される。
また、希望に応じて、ダークブロンズのテールパイプを中央に配置したスポーツエグゾーストシステムを装備することで、クーペのダイナミックな雰囲気をさらに高めることができる。これは3種類のライトウェイトスポーツパッケージの一部として利用できる。
カイエンGTSクーペは軽量ルーフやカーボン製リアディフューザー、断熱材の削減などを含むライトウェイトパッケージの装着により、最大で25kgの軽量化を実現する。
■新型カイエンGTS 価格
カイエンGTS 1868万円
カイエンGTSクーペ 1923万円