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R31スカイラインGTS-Rの熟成で勢力図に変化

1989シーズンはスカイラインGTS-Rが熟成された年で、シエラRS500の対決構造があらわになる。開幕戦は3月19日に西日本サーキットで行われた「オールジャパンツーリングカー300kmレース」。ポールポジションはカルソニックスカイライン(星野一義/北野元)、2番手にダンロップシミズシエラ(長坂尚樹/M.サンドロ・サーラ)。

画像: 開幕戦を制したのはDUNLOPシミズ シエラ(長坂尚樹/A.サンドロ・サーラ)。長坂は88年第3戦以来の優勝となった。

開幕戦を制したのはDUNLOPシミズ シエラ(長坂尚樹/A.サンドロ・サーラ)。長坂は88年第3戦以来の優勝となった。

決勝は終盤でカルソニックがエンジントラブルでリタイアし、ダンロップシミズシエラが逆転優勝。2位にはスープラのエボリューションモデル、ターボAのバイオスープラターボ(小河等/関谷正徳)が入賞した。

5月21日に第2戦「ハイランドグループA300kmレース」が開催。ここではカルソニックスカイライン(星野/北野)がポールポジション。ダンロップシミズ シエラ(長坂)は2番手。決勝ではカルソニックスカイラインが快走し、そのまま逃げ切りスカイラインとしては1年ぶりの優勝。2位にもリーボックスカイライン(長谷見昌弘/A.オロフソン)が予選4位から追い上げて入賞。スカイラインの本領発揮の時代到来となった。

画像: 総合優勝はカルソニック スカイライン(星野一義/北野元)。R31スカイラインGTS-Rの初優勝は日産の顔とも言える二人の手で果たした。

総合優勝はカルソニック スカイライン(星野一義/北野元)。R31スカイラインGTS-Rの初優勝は日産の顔とも言える二人の手で果たした。

続く第3戦は8月20日に筑波サーキットで「89レース・ド・ニッポン」が開催される。ここでもポールポジションはカルソニックスカイライン(星野/北野)、2番手もリーボックスカイライン(長谷見/オロフソン)となる。決勝ではリーボックスカイラインが順調に走りシーズン初優勝。スカイラインの2連勝となった。2位には予選4位からしぶとく走ったトランピオシエラ(横島久/影山正彦)が入賞した。

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