2024年4月25日、アウディジャパンは東京・千代田区にある正規販売店Audi City 紀尾井町のすぐ近くに、4台を同時に充電できる急速充電施設「Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町」をオープン。アウディユーザーだけでなく、他ブランド車のユーザーでも利用できる施設として運用されている。

充電速度の公称値、150kWに近い出力を実現

従来、欧州でのみ展開されてきたアウディチャージングハブが2024年4月25日、日本・東京にも設置されて運用をスタートした。これにより、外出先の充電器が少なかったり、都内の特に中心部では集合住宅が多いために「自宅で充電できない」など都市部における課題解決に向けて一歩を踏み出したかたちになる。初号拠点は千代田区紀尾井町で、正規販売店Audi City 紀尾井町の目の前だ。

このアウディチャージングハブ紀尾井町には、1台あたりの左右スペースを広くとった駐車スペースが4つ用意され、それぞれにCHAdeMO式急速充電器が備え付けられている。充電出力は最高で150kW、4台同時に充電したとしても各120kW出力で充電されるという。

ここに設置された急速充電器は2023年からPCAにも導入されてきたパワーエックス社のもので蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger」が2基、そして駐車スペースの屋根に設置された太陽光パネルが組み合わされて、再生可能エネルギーを712kWh(358kWh×2基)容量の蓄電池に溜めておくことができるのだ。

画像: 屋根に太陽光パネルが設置されたアウディチャージングハブ紀尾井町。右隣にコンビニが、道路を挟んだ向かいにAudi City 紀尾井町がある。

屋根に太陽光パネルが設置されたアウディチャージングハブ紀尾井町。右隣にコンビニが、道路を挟んだ向かいにAudi City 紀尾井町がある。

急速充電器といえば一般的に、公称されている出力の半分強の電力しか充電できないことがほとんどだが、パワーエックスの急速充電器はかなり近い数値を出すという。実際にQ8 e-tronを使って行われたデモンストレーションでは、メーター読みで145kWを示していた。これを維持し続けたとしたら30分で70kW以上、車種によっては走行可能距離にして400km分に近い電力を充電できることになる。

料金体系は現在、充電時間に対する課金「時間課金制」を採用しているが、今後充電した電力量に対する課金「従量課金制」を導入していく準備を進めているという。また、第2号拠点を東京・港区の芝公園、東京タワー近くに設置することも公表した。

ちなみに2024年6月30日までの期間に、1ユーザーにつき最大2回までの急速充電30分無料体験キャンペーンを実施している。

アウディチャージングハブ紀尾井町 概要

所在地:東京都千代田区麹町5丁目7-15
運営時間:24時間・年中無休
利用方法:PCAアプリもしくはスマホカメラで、QRコードを読み取って利用

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