ゴルフ生誕50周年を盛り上げる最強のゴルフGTIがニュルでお披露目
フォルクスワーゲンのゴルフは、今年で生誕50周年を迎えるが、それをお祝いするべく、新しいゴルフGTIクラブスポーツをADAC24時間レースが開催されるドイツ・ニュルブルクリンクサーキットで2024年5月31日(金)16:30(現地時間)に発表する。
チューニングされたゴルフGTIクラブスポーツは新しくなったフロントマスクが特徴で、標準装備のLEDプラスヘッドライトが刷新されたほか、フロントの「VW」のロゴが点灯するようになった。
リアまわりでは、大型のルーフスポイラーを備えるほか、LEDテールライトクラスターも刷新されている。
さらに19インチアルミホイールは5つの楕円形の印象的なデザインが採用されているが、これは第5世代のゴルフGTIで導入されたクラシックなホイールを彷彿とさせるものだ。
また、オプションとして1本あたりわずか8kgという軽量な19インチ鍛造アルミホイールが設定されている。こちらを選択すればバネ下重量が軽減されて、よりパフォーマンスアップが見込める。
室内の機能面では、新しいゴルフGTIクラブスポーツには新開発の多機能レザースポーツステアリングホイールが装備されるほか、新しいインフォテイメントシステムだけでなく、チャットGPTを備えた新音声アシスタント「IDA」が搭載される。
新型ゴルフGTIクラブスポーツのハイライトのひとつに、専用スペシャルドライビングプロファイルというものがある。これはドライビングダイナミクスに関連するシステムを、ニュルブルクリンクのノルドシェライフェ(北コース)の特殊なトラック特性に適合させるというもの。
ノルドシュライフェは起伏のあって車両には厳しいコースとなるが、DCCアダプティブシャシコントロールが持つ上下方向の設定とビークルダイナミクスマネージャー(VDM)が持つ横方向の設定を最適化することで、最大のパフォーマンスを実現することができる。
バイオエタノール燃料E20を使用するレースカーがニュル24時間レースに参戦
6月1日スタートするADAC24時間レースには、新型ゴルフGTIクラブスポーツをベースにチューニングを施した「ゴルフGTIクラブスポーツ24h」が参戦することも発表された。
このレースカーには、バイオエタノール燃料E20が使われるのが特徴。耐ノック性が極めて高いこの燃料は、ソフトウェアの適応により量産型GTIエンジンの大幅な効率化を実現し、一般的なバイオエタノール燃料E5やE10よりも大幅にCO2排出量を削減するという。
ハンブルクのシェルテクノロジーセンターで開発されたE20燃料は、バイオエタノール含有量20%に加え、残留物や廃棄物からの再生可能成分をさらに40%含んでいるため、燃料採掘から走行までサイクルでCO2排出量を35~40%も削減する。
ゴルフGTIクラブスポーツ24hは車両重量が1170kgで、最高出力が348ps、最大トルク450Nmを発生し、パワーウェイトレシオは3.36kg/psとなる。最高速は270km/hという一流のパフォーマンスを持つ。
クラシックゴルフGTI3台が前座レースを盛り上げる
メインレースの前には、ADAC24時間クラシックというレースが開催されるが、これに初代クラシックゴルフGTIが3台参戦する。3台はすべて、2024年に創立45周年を迎えるKWLモータースポーツチームからエントリーしている。
1台目は1981年製の伝説的なゴルフGTI 16S エッティンガー(グループ4)で、こちらの最高出力は208 psとなる。2代目はこちらも伝説的な1978年製のゴルフGTI カメイ(グループ2)で、最高出力は183psを発生する。
そして3台目のクラシックモデルは、GTIカモフラージュデザイン(「ゴルフ50周年」のロゴ付き)でラッピングされている。これはグループ2の1980年製ゴルフGTIがベースで、最高出力は184psとなる。