新生クラウンシリーズで、とくにスポーツ性能を高めたモデルが“スポーツ”である。今回はその中でもっとも走行性能を高めたPHEVの“RS”の実力を一般道、高速道路、ワインディングで検証してみた。(MotorMagazine 2024年6月号より)

スポーツカーシーンに一石を投じる1台だ

それにしても、乗れば乗るほどにそのあまりの変貌ぶりに改めて驚きを禁じ得なかったのがこのモデル。ホットな走りにも十分対応しながら日常的には20km/L超の燃費性能をしれっとマーク。計算上とはいえ1000kmを軽く超える航続距離を達成する、

画像: 「RS」グレードの前席は専用のスポーツシートを装備。後席シートバックは60:40分割可倒式。荷室容量は5名乗車時で397Lを確保する。

「RS」グレードの前席は専用のスポーツシートを装備。後席シートバックは60:40分割可倒式。荷室容量は5名乗車時で397Lを確保する。

そのPHEVバージョンは紛れもなく、日本のスポーツカーシーンに新たな一石を投じる存在に値するモデルだと確信をすることになった。(文:河村康彦/写真:佐藤正巳、井上雅行)

トヨタ クラウン スポーツRS 主要諸元

●Engine
型式:A25A-FXS
種類:直4DOHC
総排気量:2487cc
最高出力 :130kW(177ps)/6000rpm
最大トルク :219Nm(22.3kgm)/3600rpm
燃料・タンク容量:レギュラー・55L
WLTCモード燃費:20.3km/L
●Motor&Battery 
最高出力:フロント134kW(182ps)/リア40kW(54ps)
最大トルク :フロント270Nm(27.5kgm)/リア121Nm(12.3kgm)
システム最高出力:225 kW(306ps)
バッテリー種類:リチウムイオン電池
バッテリー容量:51Ah
●Dimension&Weight
全長×全幅×全高:4720×1880×1570mm
ホイールベース:2770mm
トレッド 前/後:1605/1615mm
車両重量:2030kg(※1)
最小回転半径:5.4m
ラゲッジルーム容量:397L
●Chassis
駆動方式:4WD
トランスミッション:無段変速機
ステアリング形式:ラック&ピニオン
サスペンション形式:前ストラット/後マルチリンク
ブレーキ 前Vディスク/後Vディスク
タイヤサイズ:235/45R21
●Price 車両価格:7,650,000円
※1 パノラマルーフ装着車は+10kg

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