アストンマーティンは2024年6月26日(現地時間)、公道走行が可能なエクストリームカー「ヴァリアント」を発表した。フェルディナンド・アロンソの素敵なリクエストが生み出した特別な38台は果たして、どんなパフォーマンスの持ち主なのだろうか。
軽量化、空力特性ともに最大効率を追求
このクルマの特徴と言えるのが、徹底的に軽量化を進めていること。なかでも3Dプリンターによって製造されたリアのサブフレームはトピックで、剛性を低下させることなく3kgの軽量化を実現。また、マグネシウム製トルクチューブの採用により、車体の中心の質量が8.6kgも軽減されている。
また、ホイールは軽量の21インチマグネシウムホイールを採用。フロント275/35R21、リア325/30R21のタイヤを組み合わせて、バネ下重量は14kg削減されており、ステアリングレスポンスの向上が図られている。
さらにモータースポーツ仕様のリチウムイオンバッテリーが装備され、これえ11.5kgの軽量化が図られている。
ヴァリアントのサスペンションには、マルチマティック アダプティブ スプール バルブ(ASV)ダンパーが装着されている。このダンパーは6ミリ秒未満で32種類の個別のダンパーカーブを同時に調整できる最新の技術を搭載しており、乗り心地とハンドリング特性をほぼ無限に調整できるという。
このサスペンションと大きなダウンフォースを最大限活用するために、ドライビングモードは「スポーツ/スポーツ+/トラック」の3モードを設定し、ドライバーが状況に応じて好みのモードを選択することができる。
ヴァリアントのボディワークは大胆かつ明快。広範囲に軽量なカーボンファイバーを採用し、空力を追求することで、ダウンフォースを生み出しながら、なるべく速度を低下させないようにエアロパーツがデザインされている。