2024年7月3日、フォルクスワーゲン ジャパンは、Tクロス(T-Cross)、ティグアン(Tiguan)、パサート(Passat)、ゴルフ(Golf)、およびゴルフ バリアント(Golf Variant)の5モデルの新型を発表した。個々のモデルの詳細は改めて紹介するが、ここではフォルクスワーゲンの今後の戦略や新型車の概要を紹介しておこう。

Tクロス以外のモデルは2024年秋から受注を開始

ティグアンは3代目、パサートは9代目にフルモデルチェンジされた。世界中で最も売れているVW車であるティグアンは新プラットフォームを採用し、2.0L TDI(ターボディーゼル)を復活させ、新たに1.5L eTSI(マイルドハイブリッド)も採用。パサートはワゴンのみの設定(欧州でも)となり、1.5L eTSI、2.0L TDI、そして日本仕様のVW車では唯一のeHybrid(プラグインハイブリッド)も設定された。

画像: 世界で最も売れているVW車、ティグアンは3代目にフルモデルチェンジされ、プレミアム性を増している。

世界で最も売れているVW車、ティグアンは3代目にフルモデルチェンジされ、プレミアム性を増している。

ティグアン、パサートとも9月から予約受注を開始し、デリバリーは11月以降になる予定だ。なお、パサートに関しては、今後は法人需要の拡大も目指していくという。

マイナーチェンジされたゴルフ(およびゴルフ バリアント)は、日本仕様の生産が遅れている関係で、9月から予約受注を開始するがデリバリーは2025年1月からになる予定だ。フロントマスクを刷新し、GTIはパワーアップされるなど、さらにクオリティをアップさせている。

つまり、いずれのモデルも2フェーズでのアプローチとなり、これも一種の「2本柱戦略」といえるかもしれない。なお、今回の展示車両はいずれも本国仕様で、すべて左ハンドル車だったが、もちろん日本仕様は全車右ハンドル。日本仕様の実車も、秋以降に随時紹介できるはずだ。

画像: マイナーチェンジされた、8代目ゴルフ。グリル上のバーとVWエンブレムも光る。

マイナーチェンジされた、8代目ゴルフ。グリル上のバーとVWエンブレムも光る。

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