その船体はひと目でランボルギーニとわかるスタイル
ランボルギーニは2020年6月にモーターヨット「テクノマール・フォー・ランボルギーニ 63」を発表しています。そのデザインはランボルギーニのスーパースポーツカー「シアン FKP 37」にインスパイアされたもので、リアデッキの意匠などに共通点を見出すことができます。
パワーユニットもランボルギーニらしくパワフルで、MAN V12-2000hpエンジンを2基搭載。最高速度は60ノット(約111km/h)に達します。この速さの秘密はパワフルなエンジンだけでなく、その船体にもあります。全長は約19.2mと立派ですが、カーボン素材を多用することで重量は24トンと、このクラスとしてはかなり軽量に抑えられています。
操縦席まわりはランボルギーニのスーパースポーツカーに通じるデザインとしつらえを採用。シートもまるでクルマのシートを移植したかのようです。
ちなみに外装の仕様やカラーリングはランボルギーニ車に用意されているAd Personamプログラムのようにオーナーの好みに応じたカスタマイズが可能です。インテリアは2つのバージョンが用意されています。
アバルト500とボートの融合体も登場
もうひとつ、イタリア発のおもしろいボートをご紹介しましょう。それが新型「アバルト オフショア」です。過去にはフィアット500バージョンもありましたが、そのアバルト仕様といった位置づけのモデルです。2024年6月にモナコ公国で開催された「トップ マルケス 2024」で発表されました。
船体は太陽光の下では地色に輝くというメタリックグリーンに塗装され、280psを発生するインボードハイドロジェット船外機によりクルマのアバルト500に負けず劣らずの機動力を発揮。さらに一対のRivaレーシングエキゾーストはアグレッシブなサウンドを奏でます。
船(車?)体はまさにアバルト500のフォルムそのままで、ソフトトップもアバルト500のカブリオレのように乗員の頭上を覆います。また、ダッシュボードやステアリングホイール、4点式シートベルトとウェーブショックダンパー付きスチールサポートベースを備えたベゼンゾーニスポーツシートスポーツのデザインもアバルト500シリーズを彷彿とさせるデザインとなっています。
小柄なボートですが、スイミングプラットフォームや埋込式のスチールラダー、RGB LED 付きの arminステレオ システム、4つのFusionスピーカー、ダッシュボードを共鳴板として使用するサブウーファーを備えるなど、レジャーボートらしい装備がとても充実しています。
この「アバルト オフショア」は500台限定でオーナーのもとに届けられます。