日本のセダン市場でも存在感を明確に示す
シールはDセグメントと呼ばれるミッドサイズ クラスの4ドアセダンだ。日本における輸入セダン市場では、約50%を占める激戦区だ。BYDは、このシールでDセグメントの「e-スポーツセダン」というポジションの確立を目指している。
そのスタイリングは、ATTO 3などと同様、アウディなどに所属していたヴォルフガング・エッガー率いるデザインチームが担当している。シール(SEAL)とは英語で「アザラシ」を意味し、その神秘的な美しさや機能性をモチーフにしている。
インテリアにはスエードとレザーのコンビネーションを多用し、先進的で上品さとスポーティさを兼ね備えたものとしている。ダッシュボード中央の15.6インチ タッチスクリーンは他のBYD車と同様に電動で回転する。
シールはBEVだが、1モーターで後輪を駆動するRWDと2モーターの4WDを設定している。リアのモーターは、いずれも230kWと360Nmを、4WDのフロント モーターは160kWと310Nmを発生する。一充電走行可能距離は、RWDが640km、4WDが575km。
DセグメントのBEVセダンとしては、RWDで528万円、4WDで605万円という車両価格(税込)も魅力的だ。導入記念キャンペーンの特別価格なども適用しており、今後の動きが注目される1台だ。
BYD シール RWD 主要諸元
●全長×全幅×全高:4800×1875×1460mm
●ホイールベース:2920mm
●車両重量:2100kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:230kW(312ps)
●最大トルク:360Nm
●バッテリー総電力量:82.56kWh
●WLTCモード航続距離:640km
●駆動方式:RWD
●タイヤサイズ:235/45R19
●車両価格(税込):528万円