「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、スバル エクシーガだ。

スバル エクシーガ(2012年:一部改良)

画像: 2.5i アイサイトでは17インチアルミホイールを採用し、ドアミラーのデザインも変わったが、大きな変更点はない。

2.5i アイサイトでは17インチアルミホイールを採用し、ドアミラーのデザインも変わったが、大きな変更点はない。

エクシーガはレガシィの走りの良さと、ミニバンの使い勝手の良さを両立させたスバルならではの魅力的なモデルだ。今回(編集部註:2012年7月)の一部改良では、その魅力を一層引き立てるために、サスペンションをさらに進化させた。加えてアイドリングストップを採用した2.5Lの新エンジンに、目玉商品でもあるEyeSight(アイサイト)バージョン2を組み合わせて商品力をアップしている。

今回の試乗車は、2.5Lのアイサイト搭載車。デザイン的には依然としてワゴンともミニバンとも思えぬ中途半端さが少し気になるものの、走りに関しては〝スバルらしさ〞が一層光っている点が魅力だ。フロントダンパーに新バルブを採用したほか、リアサスペンションのラテラルリンクをピロボール化するなど、サスペンションとシャシの改良により、乗り心地の良さはそのままに、無駄な動きがピタリと収まって、快適性と走りの良さを高次元で両立させている。

中でもリアが安定してくれたおかげで、直進安定性が大きく向上した。リアからボディ全体が揺すられるようなこともなく、ステアリングがピタリと安定する。旋回中にフロントが落ちついてラインをトレースしてくれることで、レガシィ譲りの走りを味わえる。

画像: 室内のデザインは従来型の基本的に変更はない。メーター類の視認性やスイッチ類の操作性も良く、機能的で使いやすい。

室内のデザインは従来型の基本的に変更はない。メーター類の視認性やスイッチ類の操作性も良く、機能的で使いやすい。

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