2024年9月20日、スズキはスペーシアギアのフルモデルチェンジモデルを初公開しました。今回はそのモデル概要について解説していきます。(本文:川内優作、写真:井上雅行)
インテリアはスペーシアファミリーでもっとも「大人っぽい?」装い
インテリアデザインは3代目スペーシアとまったく同じです。一方で、配色やシートデザインなどが専用に改められています。
まずインパネを見て注目なのが、カーキグリーンを基調としたインパネ加飾です。ベースとなるスペーシアはカフェラテをモチーフにしたブラウン系、スペーシアカスタムは上質感を表現するボルドー(ワインレッド)カラーがアクセントに起用されています。いずれもキャラクターの違いがハッキリしている色味でしたが、対するスペーシアギアで用いられるカーキグリーンはアウトドアらしさはありつつも、老若男女どんな方にも親しまれるシックで落ち着いた印象も与えています。
またスペーシアギア専用のメーターデザインも見逃せません。スペーシア、スペーシアカスタムもそれぞれメーターデザインが専用設計されていましたが、それはギアも同様です。ちなみにギアのメーターデザインは「アウトドアウォッチ」をイメージした円形デザインが特徴となります。こうした細かな部分さえも「専用化」するという、コストのかけ具合には驚かされます。
シートデザインも専用のものが採用されています。撥水加工が施されたファブリックシートにはSUVらしく「山」をモチーフにしたデザインが用いられています。さらにフロントシートバックポケットは「サコッシュ」をイメージしたメッシュ柄を採用するなど、とにかく手が込んでいる印象です。